SBI証券がiDeCoの新プラン「セレクトプラン」を導入。型破りな方法でiDeCo最強の金融機関に返り咲き!
長期運用に最適な投資信託が安くてお得に買えるので、これから始める人はセレクトプラン一択の状況です。すでに始めている人も乗り換えるべきか考えてみましょう。
※ 2018年に書いた記事ですが、信託報酬等の変更に合わせ、おすすめ商品の一部を変更し、全体的に追記致しました。
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おいら達みたいに、もうiDeCoやってる人にはあんまり関係ないよね?
ちなみに俺は今まさに、SBI証券のオリジナルプランからセレクトプランに変更手続き中!
2018年11月、SBI証券のiDeCoに新しくセレクトプランが加わりました。
iDeCoで最も重要なのは、一番はじめの金融機関選び。
長期運用が前提のiDeCoでは、口座管理手数料の設定が高い金融機関や、商品ラインナップの好ましくない金融機関を選んで運用し続けた場合、数十万円の余計な損失が発生してしまうおそれがあります。
今回ご紹介するSBI証券のセレクトプランは「ここを選べば間違いない」と言い切れるくらい現状最高の選択肢。
手数料無料はもちろん、他の金融機関にはない最高の商品ラインナップ。
あらためてiDeCo最強の金融機関として復活した、SBI証券の「iDeCo セレクトプラン」を紹介します。
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目次
SBI証券のセレクトプラン
SBI証券「セレクトプラン」 | |||
---|---|---|---|
公式サイト | 【SBI証券】口座開設|SBI証券のiDeCo(イデコ) | ||
口座管理手数料 (月額) | 無料 | サポート | ・電話 ・メール |
商品数 | 37種類 |
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元本確保型 商品 | 1種類 | 価格変動型 商品 | 36種類 |
おすすめインデックス投信 | ・eMAXIS Slimシリーズ ・雪だるま | 特筆すべきアクティブ投信 | ・ひふみ年金 ・セゾン資産形成の達人ファンド ・ジェイリバイブ |
ポイント | ・信託報酬最安のインデックス投信 ・大人気かつ好成績のアクティブ投信 ・口座開設/移管/口座管理手数料無料 |
iDeCoの金融機関を選ぶ際に重要なのは、手数料と取り扱い商品です。
SBI証券のセレクトプランは口座管理手数料と加入時・移管時の手数料が無料。
取り扱い商品には信託報酬(実質的な手数料)が国内最安のインデックス投信と、大人気のアクティブ投信が揃っており、文句なしの完璧なラインナップです。
まずは特筆すべき運用商品をピックアップします。
おすすめ商品:インデックス投信
そんなにすごい商品があるの?
コストが少なく、長期投資に最適な商品を揃えてるよ!
投資信託(通称:投信)は、私たちから集めたお金を資産運用のプロが運用する金融商品。
運用の仕方によって、インデックス投信とアクティブ投信という2種類に大別されます。
インデックス投信はプロが作った資産配分ではなく、商品ごとに決められた指標と同じ値動きを目指します。
例えばニッセイ日経平均インデックスファンドという商品ならば、日経平均株価に連動し、日本を代表する225社の株をちょっとずつ全種類買ったのと同じような運用成果が出ます。
機械的に運用されるため、プロが投資先を一社一社調査して運用するアクティブ投信に比べて人件費や調査費がかからず、信託報酬=実質的な手数料が安いというメリットがあります。
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))は新しい王道の投資信託!
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) | |
---|---|
運用方法 | 日本を含む全世界株式 |
連動指数 | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
運用会社 | SBIアセットマネジメント |
信託報酬など | 0.1102%(税込) |
iDeCo取扱金融機関 | SBI証券(セレクトプラン) |
まず、最も特筆すべき商品はSBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))。
この投資信託を買うだけで、世界中約47か国の8000銘柄以上の株式に分散投資できます。
日本に住み、日本で働く限り、私たちの財産や収入は日本経済に大きく左右されます。
普通に暮らして貯金しているだけだと国内資産に集中してしまい、国内のリスクに対して非常に脆い資産となるおそれがあります。
海外への分散投資は利益を狙うだけでなく、もしものときのためのリスク分散としても非常に合理的な選択です。
信託報酬は0.068%程度で、その他の実質的な負担額を加えると年0.1102%ほど。
日本で売られている全ての投資信託の中でもトップクラスにコストが低いです。
長期投資のセオリーである「リスク分散」と「ローコスト」の2点をしっかり抑えた強力な商品です。
この商品は、他の金融機関のiDeCoでは購入できません。
他の金融機関の類似商品と比較
金融商品名 | 信託報酬 | 取扱金融機関 |
---|---|---|
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) | 0.06820% | SBI証券(セレクトプラン) |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)) | 0.13200% | 楽天証券 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)もかなりおすすめ
アジアやヨーロッパには投資しないから雪だるまに比べて分散効果は低いけど、余計な株まで買わないというメリットがあるよ。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | |
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運用方法 | 米国株式 |
連動指数 | S&P500 |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信株式会社 |
信託報酬 | 0.09680%以内 |
iDeCo取扱金融機関 | ・SBI証券(セレクトプラン) ・マネックス証券 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、アメリカの代表的な指標S&P500に連動するインデックス投信です。
この投資信託を買うと、アメリカの上位500社に分散投資するのと似た効果があります。
世界一の投資家ウォーレン・バフェットは
「個人投資家は資産の90%を使って、できるだけ低コストな形でS&P500に投資するべきだ」と勧めています。
(2013年 株主への手紙)
S&P500に連動する投資信託は他にもたくさんありますが、iDeCoで買えるのはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が史上初。
2020年7月現在、iDeCoで取り扱いのある金融機関はSBI証券のセレクトプランとマネックス証券の2社のみです。
おすすめ商品:アクティブ投信
アクティブ投信はファンドマネージャーと呼ばれるプロの投資家が、私たちから集めたお金を運用することでインデックス投信より優れた運用成果を目指します。
人件費などの関係で、インデックス投信と比べると信託報酬が割高となってしまうアクティブ投信ですが、近年はローコストで良質な商品も増えてきています。
特にSBI証券のセレクトプランで扱われているアクティブ投信は、優秀な実績や純資産総額を持つ、厳選された商品が揃っています。
ひふみ年金は「いい会社」に投資する
ひふみ年金 | |
---|---|
運用方法 | 国内中型グロース |
運用商品 | 主に国内株 |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信株式会社 |
信託報酬 | 0.8360% |
iDeCo取扱金融機関 | ・SBI証券(セレクトプラン/オリジナルプラン) ・楽天証券 ・マネックス証券 他 |
ひふみ年金は、R&Iファンド大賞2018のNISA/国内株式部門で優秀ファンド賞を受賞したひふみ投信のiDeCo版です。
アクティブ投信ならではの魅力として、自分の好きなファンドマネージャーにお金を預けられるという点が挙げられます。
ひふみ年金を運営するレオス・キャピタルワークス株式会社の代表取締役社長 藤野英人さんはカンブリア宮殿というテレビ番組で特集された際や、著作の中など、様々な場で投資に関する熱い想いを語っています。
「北海道から沖縄まで、日本全国に隠れている「いい会社」に投資して、その会社が伸びていくお手伝いをしたい。
それによって多くの人が喜んでいく“循環”を作りたい。」
そんな想いに共感した多くの投資家が、ひふみ投信を長期保有しています。
知ってる! おいらカンブリア宮殿大好き!
セゾン資産形成の達人ファンドは最優秀ファンド賞獲得
セゾン 資産形成の達人ファンド | |
---|---|
運用方法 | 国際株式・グローバル・含む日本(F) |
運用商品 | 国内外の投資信託 |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信株式会社 |
信託報酬 | 58300% (売却時 0.1000%) |
iDeCo取扱金融機関 | ・SBI証券(セレクトプラン) ・楽天証券 他 |
セゾン資産形成の達人ファンドは長期的運用を前提とし、世界への幅広い分散投資を目的とするアクティブファンドです。
R&Iファンド大賞2018では、外国株式に投資する投資信託の最優秀ファンド賞を受賞。
上述のひふみ年金は複数の個別株を集めて作られた投資信託ですが、セゾン資産形成の達人ファンドは、複数の投資信託を組み合わせて投資信託を作ります(ファンドオブファンズ方式)。
このタイプの投資信託は、高い分散効果と安全で長期的な収益が期待できますが、信託報酬が2重にかかる上、運用内容がわかりづらくなってしまうというデメリットがあります。
セゾン資産形成の達人ファンドは投資信託を丁寧に分析したりホームページでの積極的な情報開示によってファンドオブファンズ方式のデメリットを軽減しています。
あの人もいいこと言うんだよな〜!
すごく良い投資信託だと思うな。
セレクトプランは手数料が無料
iDeCoには、必ず発生する手数料が2種類あります。
国民年金基金連合会への手数料として、2829円が初月の掛け金から必ず引かれる。
国民年金基金連合会と信託銀行への手数料として、合計171円が毎月の掛け金から必ず引かれる。
以上の2つは、セレクトプランも含め、どの金融機関を選んでも必ず発生します。
また一部の金融機関では、加入時に1100円、毎月の管理に0〜450円の手数料が加算されることもありますが、SBI証券は金融機関への手数料が無料。
iDeCoの手数料で10万円以上変わる
iDeCoは10〜45年の長期投資が前提となります。
月数百円程度の手数料でも、数十年の積み重ねで10万円以上の差が出る可能性も考えられます。
ゆうちょ銀行のiDeCoとSBI証券のセレクトプランで比べると、10年で約3.1万円、30年なら9万円以上の差が出ます。
例えば福岡銀行ならば毎月309円かかるので、30年間で11万1240円の差が出ることになります。
また、インデックス投信の信託報酬もSBI証券セレクトプランのほうが全体的に安いので、より大きな差が出るものと考えられます。
金融機関に手数料を支払うメリットも特にないので、よほど好きな銀行でもない限りは必ず無料の口座を利用しましょう。
その点、SBI証券は無料にできるところは全部無料にしてくれてるから、安心して使える。
セレクトプランに加入するのに必要な手数料
セレクトプランに加入・移管する場合の手数料は以下の通り。
新しくiDeCoに加入する場合、SBI証券iDeCoにかかる加入時手数料は無料。
初月の掛け金から国民年金基金連合会への手数料2829円が引かれます。
iDeCoまたは企業型確定拠出年金で他の金融機関を利用していて、セレクトプランに乗り換える場合、移管という扱いになります。
多くの場合、他社金融機関へ移管する場合には4400円の移管手数料が引かれます。
すでにSBI証券のiDeCo(オリジナルプラン)を利用している場合、移管ではなくプラン変更という形になり、無料で乗り換えることができます。
セレクトプランに加入する方法
まだiDeCoを始めていない方や、他の金融機関でiDeCo口座をお持ちの方はこちらのページから資料請求し、セレクトプランの口座を開設しましょう。
SBI証券のセレクトプラン申し込みはこちら
すでにSBI証券のiDeCoを運用している方は、下のページから変更書類を請求します。
「SBI証券個人型年金プラン」各種変更届出書類請求フォーム
後日、ポストに書類と封筒が届くので、必要事項を記入して返送したら、2〜3か月ほどで移管完了。
セレクトプランができた理由
SBI証券のiDeCoと言えば、口座管理手数料と加入時・移換時の手数料が無料で、選べる商品数は業界最多。
ひふみ年金やジェイリバイブといった人気のアクティブ投信と、コストに優れたインデックス投信を揃えた、老舗ネット証券ならではの最強のラインナップで、iDeCo口座を開くならSBI証券一択という時期もありました。
ところが2017年9月、マネックス証券がさらに優れたラインナップを揃えてiDeCoに参入。
マネックス証券のあと出しの強みが炸裂して、SBI証券は微妙な立ち位置に。
さらに、2018年5月には厚生労働省が確定拠出年金に関する法律を改正し、ひとつの金融機関が提供できる商品数は35本までという制限ができてしまいました。
67本の商品を揃えていたSBI証券は、5年以内に35本以内まで減らさなければならなくなってしまいました。
本当はSBI証券だって最新型の低コスト投信を追加したいところなのに、すごく厳しい状況に追い込まれてたんだよね。
そんな中、「1つの金融機関で2つのプランを運営する」という型破りな形で、最新の運用商品を揃えたのがセレクトプランです。
それに応じて、SBI証券の既存のiDeCoは「オリジナルプラン」という名称で引き続き運営される形になります。
ヤマコンおすすめの運用術だとセレクトプランが最適
インデックス投信での資産運用には、3つのメリットがあります。
1. 信託報酬がとにかく安い
2. シンプルで把握しやすい
3. 無難で負けにくい
おいらはまだ、アクティブ投信のほうが儲かりそうな気がするなあ。
株や投資信託の騰落(アップダウン)は、プロでも外して当たり前。私たちが予測することはほぼ不可能だと言えます。
ある商品が上がるか下がるかは、実際に値動きがあるまでわかりません。
一方で、手数料は「確実に発生する損」だと言えます。
これは予測も調査も必要なく、確実に発生しますし、確実に避けることもできます。
手数料・信託報酬の節約は、私たち個人投資家にとって最も重要な要素の1つ。
特に意味もなく高い手数料を支払うのは、資産運用において一番やってはいけないことだと考えています。
もうひとつ重要なのが、分散投資。
貯金・不動産・国内株など、自分のお金を国内の金融商品だけで持った場合、一部のリスクに対して非常に脆く、いざというときに頼りない資産形成となってしまいます。
「外国に投資するなんて危険だ」という感覚は悪くありませんが、日本円で持っているのも同じくらいのリスクがあり、どれか一つに偏った運用はかなり危険。
日本円で貯金していた場合でもリスクは大きく、その分大きなリターンも望めるというわけでもありません。
基本的には海外にも投資してリスクを分散し、多角的に強い資産を作るのが合理的だと考えます。
以上のような理由から、なるべく信託報酬が安い全世界株式系あるいは米国株式系のインデックス投信への投資をおすすめしています。
税金を節約しつつ、業界最安級の手数料と信託報酬でインデックス投信を運用できるSBI証券セレクトプランはかなり合理的なアンサーではないでしょうか。
まとめ:セレクトプランは自信を持ってオススメできる
業界最安の手数料と、最強の商品ラインナップ。
これからiDeCoを始めたい人は、現状SBI証券セレクトプラン一択と言っても過言ではありません。
また、SBI証券でiDeCoを運用されている方は無料でプラン変更できるので、なるべく早く変更届を提出しましょう。
すでに他の金融機関を利用してひふみ年金100%で運用している場合や、拠出額が少ない場合(月5000円など)、残りの運用期間が短い場合(50代後半の方)など、微妙なケースもありますがインデックス運用の場合は基本的に乗り換えがおすすめです。
というわけで、以上! iDeCoやるならSBI証券のセレクトプランが最強!オススメ商品&解説でした。
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