34歳初めての転職|内定までの流れや費用、面接対策のすべて

34歳初めての転職|内定までの流れや費用、面接対策のすべて
幸子
こんにちは! 34歳で、初めて転職活動を行った幸子です。

33社に応募し(うち22社は書類落ちして)メンタルをボッコボコやられながら、ゆるゆる準備期間1か月+本格的に活動を始めてから2か月=約3か月で内定をいただくことができました。

※志望度が高かったので、即入社を決めました

ざっくりとした流れと期間

・自己分析したり、転職者に話を聞きに行ったり、ゆるゆる準備期間(1か月)

・転職エージェント登録、応募、選考、内定(2か月)

・退職、入社(1か月)

転職活動のスケジュールや費用、どんな準備(企業研究や面接対策)を行って、実際の面接でなにを聞かれたのか、辛かったこと・嬉しかったことまですべてお伝えします。

幸子
「転職活動を始める前、こういうリアルな話が知りたかった」という内容をまとめました。

私のように、30代で初めて転職活動を行う方のヒントや(なかなか選考に通過しないとき)転職希望者の方が前を向くきっかけとなれば幸いです。



転職活動の実際のスケジュール、やったこと

幸子
長く担当していた仕事がひと区切りついて「来年で35歳。その前に転職という道もあるのかな」と思い始めたのが2023年9月。

そこから夫や友人(占い師の方にまで)に相談し、動きはじめたのは10月からでした。

10月~ まったり事前準備期間

転職、転職活動の理解を深めるための本やnote、Twitterを読む(10/1~)

適職の地図安斎響市さんの転職note など

ストレングスファインダーをやってみる(10/9)

幸子
ストレングスファインダー。私はコード付きの書籍(2500円くらい)を購入し「上位5つの強み資質だけ」見られるタイプの診断を行いました(追加料金を払うと、34の資質が見られる)。

結果は「言われてみればそうだよね」と納得感のあるもので新しい発見はなかったのですが、実際の面接でも資質の1つを自分の「長所」として話したことがあるし、面接官から別の資質の1つについて褒められたことがあったので「自分の長所」を知りたいという方には、役に立つかもしれません。

ジム・クリフトンほか『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版 ストレングス・ファインダー2.0』

※運営会社のGallupが認定する「ストレングスコーチ」からコーチングを受けると、自分の強みについてさらに深く知ることができたり、思考の癖や盲点(弱み)に気づくこともできるそう。いつか受けてみたい

占い師さんに仕事運(転職運)をみてもらう(10/15)

「持っている価値観の先にある場所、知らない世界に行ったほうがいい」「4か月後くらいに大きく躍進するタイミングが来る。すでにいい時期だから行動するべき」といった話をされる。

幸子
フリーペーパーに載っていた占いがあまりにも当たっていたので、占い師さんのインスタから予約してイベント会場で占ってもらいました。

対面での占いは初めてだったけど、ここで背中を押されてやる気に火がついたかも。

※結果的に4か月後に転職先に入社することになったので当たっててびっくり

転職経験者に話を聞かせてもらう(10/22、10/25、10/24、10/27、11/4、11/18)

内訳:
素敵なキャリアパスを歩んでいる友人
大手に転職した元同僚
・就職後にやりたいことを見つけてフリーランスになった先輩
・フリーランス兼会社員として働く先輩
・イケてる企業でバリバリ働いている先輩
・フリーランス → 会社員 → フリーランスで産休中の先輩

書類作成のための職務経歴の振り返り(10/28~29)

過去の週報、四半期ごとの仕事や成果のまとめ、上司とのメールなどをひたすら読み返す。

幸子
私は記憶喪失を疑われるくらい過去の仕事の詳細を忘れていて、資料を見てやったことは思い出せるけど、面接で話せるような「どういう課題があって、どう工夫して乗り越えたか」を思い出すのにとても苦労しました(同僚に聞きました)。

厚労省が提供する無料のキャリアコンサルティングを受ける(10/8)

「自己分析に時間をかけ過ぎるな(もう大体できてる)、エージェントに登録&応募しろ」と尻を叩かれた。

キャリアコンサルティングの様子はこちら↓↓

厚労省の無料キャリアコンサルティングを受けたらやるべきことがわかった

転職エージェントに登録

大手3社 10/26、特化型1社 11/5。

履歴書作成

各転職エージェントのサイトで必要な項目を入力すると作成可能。応募や面接の際は基本的にそのまま出せる。

※まれに企業独自の履歴書を書かされるパターンもある

転職活動用のスーツ用意(10/28)

スーツ専門店も見たけど、身体が大きいのでサイズの選択肢が豊富なユニクロで揃えた(上下1万2000円でありがたい)。

11月~ 本格的に転職活動開始

転職エージェントと面談

・type転職エージェント 10/31
・リクルートエージェント 11/1
・doda 11/2
・マーキャリNEXT CAREER11/7

面談の内容について詳しくはこちら↓↓

転職エージェントの面談で何話す?30代 初めての転職、3社比較

職務経歴書作成(10/27~11/3)

エージェントのマイページからもつくれるけど、わかりやすくするために自作。

幸子の職務経歴書(第2稿)

幸子の職務経歴書

職務経歴書の内容

・職務要約:150字程度

・職務経歴: 実績、業務内容、状況・課題・行動・結果

・自己PR:100字以内で3つ

・資格:アピールする業務や実績に絡められそうなものだけ

・使用可能ツール:Web制作や画像編集、SEO関係の解析ツールなど

幸子
現職での実績を3つに分けて掲載しました。

よくあるSTAR法を使って文章にしてもよかったのですが、大量の書類をチェックする面接官のことを考えると「読むがしんどそう」と思ったので、状況・課題・行動・結果という項目をつくってそれぞれ箇条書きにしました。

※(面接官の負担を軽減すべく)2ページ以内に収めたかったけど、4人の転職エージェントから「3枚でも問題ない」と言われたので3枚にした

履歴書用の証明写真撮影 (11/3)

①初回料金が安い美容室でヘアカット、カラー、トリートメント

②メイクの専門店でフルメイク

③写真館で撮影

幸子
6枚700円の証明写真機という選択肢もあったのですが、できる限り自分を良く見せたいのでフルメイク(下地やファンデーションなどの肌の土台づくりからポイントメイクまで)+写真館で撮ってもらいました。映りがマシになったのでお金(メイクと撮影で7300円程度)をかけてよかったです。

応募求人選び(11/4~5)

各社のキャリアアドバイザーに提案されたものだけで200社以上の中から選ぶ。

第1弾 応募(11/6)

3社のエージェント経由で合計15社

転職エージェントが提供する、面接対策などのウェビナー視聴(11/8~10)

特にリクルートエージェント面接対策ウェビナー(面接力向上セミナー)は1時間半と長丁場だったけど「企業と自分の接点の見つけ方」「自己紹介や志望動機づくりの構成やポイント」などがためになった。

面接の想定問答を考える(11/11~ 内定が出た12/26までほぼ毎日

アドバイザーとの模擬面接(11/21、12/8)

doda、type転職エージェントのアドバイザーと電話・Google Meetで。

幸子
ほかにも、大手人材企業に転職した後輩や面接官経験のある先輩に何度か面接練習に付き合っていただきました。

書類が通過した企業の、面接前の適性検査を受ける(11/13、11/19)

時間が取れずほぼ勉強せずに挑んだところ、どちらも不合格。

幸子
1つ目の会社は転職口コミサイトで「学力(能力検査)を重視する」と書かれていたので半ばあきらめていました(企業によって結果を重視するパターンと参考程度にしかしないパターンがあるそう)。

適性検査って、性格診断のほうは基準がわからなくて難しいですよね。

面接官経験のある知人から、適性検査の性格診断は「回答スピードや一貫性がないか、ウソをついていないかを見ている」と聞いたことがあったので、回答にズレが起きないよう、正直に答えるように努めました。

第2弾 応募(11/15~ 気になる求人があればポチポチ)

・3社のエージェント経由で合計18社

・応募企業の選び方 を変えて通過率向上(20 → 38%)詳しくは後ほど

カジュアル面談、1次~最終面接(11/22、11/28、11/29、12/5、12/7、12/11、12/13、12/20、12/26)

カジュアル面談:1回
1次面接:5回
2次~最終面接:4回

カジュアル面談は(知人に紹介してもらった)リファラル経由でした。

本気で社会を変えようとしている会社で、働いている知人がとてもたのしそう&やりがいを感じてイキイキしていたのですが、ポジションでの職務と自分が今後やりたいことがマッチしていない気がして選考は辞退しました。

幸子
この面接ラッシュの1か月が本当に大変でした。

企業のことを調べて志望動機を考え、そこで貢献できること・やりたいことを考えて…… の連続で休みが取れず。

内々定が出る(12/26)

最終面接から6時間後にエージェント経由(電話)で内定の連絡をいただく。

転職先から内定(採用条件)通知書が送られてくる、内定承諾する(12/27)

転職先の営業最終日&志望度が高かったのですぐ承諾。

採用条件書で特にチェックすべきポイント

・入社日
→ その日までに退職が可能か

・職務内容や雇用形態
→ 求人票や聞いていた話と相違ないか

・給与や賞与
→ 企業によって異なる。基本給や手当の計算の仕方など不明な点は要確認

・休日や休暇
→ 有給休暇の日数、いつから付与されるかなど

幸子
キャリアアドバイザーの方が追加でいろいろ質問してくれたおかげで、わからない点や不安な点はありませんでした。

ほかのエージェントに転職活動終了の報告(12/27)

選考中の企業には選考辞退の連絡をしていただく。

転職相談をしていた友人知人に内定を報告(12/27)

幸子
転職について相談していた友人知人が多かったので、たくさんの方から「おめでとう」と言われとても嬉しかったです。

現職に退職届を提出(12/28)

上司に退職の意向を伝え、退職届を提出。

幸子
退職願を出して退職交渉 → 退職届を提出…… という流れだと思っていたのですが、キャリアアドバイザーから「交渉時に退職届を提出していい。相談ではなく報告をするのが大事」と念を押されたので、いきなり退職届を提出しました(長年お世話になったのに申し訳ない)。

転職エージェントに登録してからは、怒涛の2か月間。

各社の企業研究や志望動機・面接の想定問答づくりで忙しく、目まぐるしく日々が過ぎていきました。

特に後半は土日祝日も面接対策で潰れてしまうため休みが取れないことが悩みでした。

また、面接前は緊張で眠れなくなるという悪い習慣がついてしまい、身体ガッチガチの状態が続いているのもつらかったです(ときどき銭湯&1回マッサージに行ったけど「全然指が通らない」と言われた)。

幸子
面接が始まった11月後半からは、毎日つらくて「もうやめたい、逃げたい」と思っていました。

11~12月中の転職活動だったので、街やメディア、人々のクリスマスムードや年の瀬感に心を蝕まることもありました。

年始も1月5日から面接の予定が入っていたので、年内に内定をいただけて本当にありがたかったです。

内定面談(1/11)

採用条件や業務内容の確認、部署の上司との顔合わせなど45分程度オンラインで面談。

現職を退社(1/31)

1月中に業務や資料の引継ぎ、取引先への挨拶(メールで)などを行った。

転職先に入社(2/1)

これで私の転職活動は終了。ゆるゆる準備を始めてから入社まで約4か月かかっています。

幸子
ここからは、応募した企業についてや面接対策でしたことを紹介します↓↓



応募した企業の数

内定までに33社
→ うち、22社は書類落ち

幸子
各エージェントに「書類選考の通過率は2~3割」と言われてはいましたが、実際書類でたくさん落ちると精神的につらかったです。

リクルートエージェント:4社

・1社 書類選考中に内定が出たので辞退
・1社 書類選考後の適性検査落ち
・2社 書類落ち

type転職エージェント:6社

・1社 内定
・1社 書類選考中(1か月以上返事なし)に内定が出たので辞退
・4社 書類落ち

doda:23社

・1社 最終面接落ち
・1社 1次面接後に返事が3週間来なかったので辞退
・2社 1次面接落ち
・1社 1次面接前に内定出たので辞退
・3社 1次面接前に辞退(志望度がより高い、他社の面接対策に集中したかったため)
・1社 書類選考後の適性検査落ち
・14社 書類落ち

幸子
実際に内定をいただいたのはtype転職エージェント経由でしたが、dodaのキャリアアドバイザーがとても親身になって対応してくれるのでメインで使っていました(dodaのよさについては後ほど)。

選考の通過率を上げるためにやったこと

11月から本格的に転職活動を始めたのですが、最初(11/6)に応募した15社のうち3社しか書類選考を通過しませんでした。

そこで、下記を意識して第2弾を応募しました(11/17~)。

1.転職理由や転職の軸(企業選びの条件、転職で叶えたいこと)を固める

幸子
「なぜ転職したいのか」「転職先でどんな仕事がしたいのか」「どのような雰囲気や社内風土の会社で働きたいのか」といったことを改めて考えました。

2.応募企業の幅を広げる

・求人票で求められている経験やスキルに合致した企業だけを受ける
→「この仕事、やってみたいかも」「この企業の商品が好き」より、貢献できそうな仕事を優先

・大手や、聞いたことのある有名な企業だけ応募するのをやめる

詳しくはこちら↓↓

転職のための応募企業の選び方、求人表の見方|書類落ちまくリベンジ
幸子
上記を意識して応募したことで、第2弾の応募(11/16~)は書類選考の通過率が20% → 38%程度まで向上しました。

面接前の準備

⓪転職エージェント経由で面接日程の調整連絡が来たら、なるべくすぐ回答する

希望日時をすぐ返すことで意欲をアピールできるらしい。

①企業研究

・求人票をよく読んで「自分が貢献できる、経験を活かせるポイント」を見つける
→ 特に、職務内容や求める人物像、必須要件など

・企業HP、採用サイト(新卒・中途ページどちらも)、採用note、Wantedryなどの記事を読む
→ イケイケの企業ほど情報発信に積極的で採用コンテンツの量が多く「読み切れない!」となる

・上場企業であれば「IR」、あればログミーファイナンスでその会社の「決算説明会書き起こし」を読む
→ 特に後者は、社長が投資家向けに話しているのでとってもわかりやすい

・to C向けの場合、商品やサービスがあれば使ってみる
→ 自分なりの改善点やアイデアをメモって面接で提案してみる

・to B向けの場合、導入資料や媒体資料などがあればダウンロードして読む

・商材やサービスの比較サイトなどで、その会社のよくない口コミも見ておく
→ 競合との差や優位性を確認できることがある

・会社や社長が本を出していたら、買ってサラッと読んでみる
→ アピールできるかもと思ってよく読んでました(結局どの会社も落ちたけど)

・企業の口コミサイト「転職会議」「OpenWork」「enライトハウス」を社員の声をチェック
→「転職会議」は、実際の面接で聞かれた質問が掲載されていたので課金した

・転職エージェントのキャリアアドバイザーや企業担当者から情報を仕入れる

→ 面接官はどんな人で、どこを見られているか、今までどんな質問がされたかなど教えてくれる場合もある

→ 企業担当者からは毎回面接のフィードバック(評価している点・懸念点)がもらえた

→ 面接の想定問答を添削してもらえた

②志望動機を考える

志望動機、転職の軸、転職理由に乖離がないかチェックする。

幸子
キャリアアドバイザーには「3つの軸が通っていないとダメ」と言われたけど「なぜ働きたいと思ったか」「自分にはどんなことができて、どこで貢献できるのか」をメインで伝えるようにしていました。

③入社してやりたいこと、貢献できそうな経験やスキルについて考える

自分ができること(経験やスキル)と求人票の「職務内容」をすり合わせて「私はこういう経験があるので、こんな風に貢献できます!」と言えるようにする。

④逆質問を用意する(企業によって3~5個ぐらい)

・より詳しい業務内容についてや、部署の人数やどんなメンバーがいるかなど

・(現場スタッフやマネージャーの場合)面接官の仕事観やメンバーを評価するときのポイントなど

→ 募集ポジションで求められている成果について

→ 企業のミッションやビジョンについて、実現するために実際どんな取り組みを行っているか

→ こういうことがしたいけど、提案できる環境はありますか? など

幸子
「活躍している社員の特徴」や「1日の業務スケジュール」など、検索するとよくある逆質問の例がいろいろ出てくるんですが、なるべく自分で企業について調べて興味を持ち、質問を考えるようにしました。

会社ごとに②~④を答えられるようにしておきます(最初は都度丸暗記してたけど、後半はなるべく要点だけ覚えて必要なタイミングで言えるようにした。逆質問はメモにまとめて見ながら伝えた)。

幸子
あと「こんな施策をしたら成果が上がるのでは?」みたいなアイデアをいくつか用意して、伝えるようにしていました。

⑤面接官の情報を調べる

転職エージェントから面接官の名前を教えてもらえた場合は、社名+お名前でググって、採用サイトやSNSのアカウントがないかチェックしていました(面接で初めて顔を見るより安心感があるし、その方がどのようなことを大事にしてお仕事をされているかわかるかもしれないので)。

用意した面接の想定問答

幸子
☆マークは、会社ごとに変えていました(考えるのに苦労しました)。
・挨拶、自己紹介
・職務経歴(自己紹介にも少し入れるから重複することもある。こっちのがより具体的に)
・転職理由
・なぜこのタイミングで転職するのか、現職への不満
☆転職(企業選び)の軸
☆志望動機
☆転職後にその会社で貢献できそうなスキルや経験
☆転職後にその会社でどんなことがしたいか
☆逆質問(3~5個くらい)
☆(会社ごとに)最近気になったニュース
・成功体験
・失敗体験
・長所
・短所、弱み
・強み、自己PR
・キャリアプラン
・周りからどんな人だって言われる、どんな評価を受けてる?
・なぜ競合ではなく御社なのか
・自分で勉強していること(自己研鑽のためにしていること)
・人生でいちばん辛かったこと
・人生で一番がんばったこと
・最近読んだ本
・趣味
・特技
・今後身につけたいスキル
・自分の課題
・仕事をするうえで大切にしていること
・座右の銘
・苦手な人(人間関係で苦労したことはあるか)
・ストレス解消法
・残業や休日出勤は可能か
・転職活動について家族と話しをしているか
・休日の過ごし方
・チームで業務をするときに気をつけていること
・ライフワークバランスについてどう考えているか
・なぜ現職に入社したのか
・やりがいを感じる瞬間
・最終面接で「なにか伝えておきたいことはありますか?」と聞かれた場合の回答
・難しい仕事を任されたらどうするか
・経営課題に対してのアイデア
・転勤は可能か
・内定後どれくらいで入社できるか

上記をGoogleドキュメントにまとめて印刷し、何回も音読して答えられるようにしました。

また、夫に面接官役をやってもらい、答える練習も何度も行いました。

面接対策のために読んで、ためになった本

末永雄大『成功する転職面接 成否の9割は「準備」の質で決まる』

元リクルートエージェントで転職情報サイトを運営する末永雄大さんが書いた本。

面接で何をアピールすべきかも書かれているけど、面接に挑むまでの準備についての内容が多いので、自己分析の段階で読んでも参考になる。

安斎響市『すごい面接の技術 転職活動で「選ばれる人」になる唯一の方法』

複数回転職経験があり、外資系の大手企業で部長&中途採用の面接官をつとめていた安斎響市さんの面接対策本(この2年で転職・キャリア本を6冊も出してて書店でもよく見る)。

面接官からよく聞かれる26の質問の答え方について書かれている。その通りに答えたことはないけど、回答の考え方を学べた。

安斎響市さんの本は『私にも転職って、できますか? 〜はじめての転職活動のときに知りたかった本音の話〜』も買って読みました(こっちは転職活動を始めたタイミングくらいで読むといい)。また、下記のnoteも参考になりました。

安斎響市の転職プロジェクト② 相手を一撃で惚れさせる、圧倒的「面接」テクニック

幸子
ここからは、面接の内容や実際に聞かれた質問などを紹介します↓↓



オンライン・オフラインの面接で気をつけたこと

Google MeetやZoomを使ったオンラインでの面接

・Web面接の場合、面接前にスーツに着替えて、髪をとかし、口紅を塗る

・5分前には入室しておく

・入室できない場合、面接官が入室してこない対策として緊急連絡先を把握しておく(携帯の電話番号)

・面接官が部屋を間違えたり(5分遅れスタート)、面接日程を間違えられた(リスケされた)ことがある

・繋がったらまず挨拶。名乗って、声が聴こえているかを確認

・画面に映る面接官ではなく、カメラを見て話す(それがなかなかできない。伏し目がちになっちゃう)

・相槌や返事などリアクションは大きめに

幸子
オンラインでの面接が9割で、最終面接だけオフラインという会社が2社ありました。

オフラインだとリモートワークの間にスケジュールが入れられるのと、交通費がかからないので助かりました。

オフラインでの面接

・前日にしっかり会社までのルートや交通機関、所要時間を確認しておく
→ 待機場所のカフェなども

・30分前には会社の近くで待機
→ オフィスビルの1階のカフェで最後の面接対策をしていた

・5分前に会社の受付へ
→ 「〇時より、○○さまとの面接の機会をいただいております、○○です」と伝える
→ 複数社が入っているビルの場合、エレベーター → フロアまでの時間などに注意

面接で実際に聞かれたこと

・自己紹介
→ 職務経歴を交えて
→ 人となりが伝わるように
・志望動機
・転職理由
・なぜこのタイミングで退職を考えたのか、現職への不満
・転職の軸
・ほかにどんな会社を受けているか、転職活動の状況について
・転職で実現したいこと
・業務内容、実績の説明(職務経歴書の深掘り)
・業務内容の比率、役割、なにをどこまでやっていたか
・現職はなにをやっている会社か
・現職の会社の規模感
・得意な業務
・どんな商材を扱ってきたか
・仕事をやっていて、どんなことが大変か
・どんな課題を解決したか
・使えるツールを教えてください
・マネジメント経験はあるか
・リーダーの経験はあるか、どんなことをしたか
・成功体験を通して、自分にプラスになったこと
・失敗体験
・周りにどんな評価を得ているか
・モノをつくるときのこだわり
・これからどういうことを学んで、どんなキャリアを築いていきたいですか?
・新たに○○の仕事にチャレンジすることで、期待することはなんですか?
・転職を希望する時期
・会社に入ってやりたいことのイメージ
・中長期的なキャリアプラン
・希望する仕事ができなくてもいい?
・当社のミッションやビジョンに共感するポイントはありますか?
・(その場で課題を出されて)なにを調査してどんな施策を行うか答えてください
・(大学時代に)就職活動をどうやって進めていたか、どんな会社を受けたか、なぜその会社がいいと思ったか
・高校卒業から大学入学まで1年空いている理由(浪人)
・仕事のこだわり
・働くうえで一番大事にしたいこと
・扶養している家族はいるか
・転職先の企業までの通勤経路や所要時間
幸子
驚いたのが、1次面接だと志望動機が聞かれない会社があること(せっかく考えたのに…… ベンチャーやスタートアップの会社が多かったからなのか)。

また、1次面接は会社から自社やサービス、体制などの説明を受けることが多く、1時間の面接のうち、25分くらい会社からの説明、25分ぐらい質疑応答、残りの10分で逆質問というケースが多かったです。

面接後にやったこと

・すぐに面接で聞かれた内容を振り返る
→ うまく答えられなかった内容については「次はどう答えるか」考える課題とする

・転職エージェントから送られてくる「面接後のアンケート」にはすぐ答える
→ ほっとくと忘れちゃうし、返事が早いとアドバイザーからプッシュしてもらえるかもという下心

・次の選考に進めたら、改めて企業研究と想定問答を考える

1次、2次~4次(最終)面接の違い

書類選考に通っても辞退してしまった会社がいくつかあり、実際に面接を受けたのは5社だけでした。

1次面接

・A社:現場スタッフと45分程度

・B社:現場マネージャーと1時間程度

・C社:人事担当者、若手の女性と30分程度

・D社:現場マネージャーと1時間程度

・E社:現場マネージャー、人事担当者、役員と1時間程度

現場のスタッフやマネージャーの場合
→ 今までの経験やスキルセット、使えるツールなどについての質問が中心

人事担当者の場合
→ 人生の節目でどんな選択をしたか、それはなぜなのかといった人間性に関する質問が中心

幸子
今までどんな成果を出したか具体的なエピソードを話せるようにしました(そこで何を担当したか、状況や課題、行動や結果を伝える)。

B社の面接は人生での選択(大学や現職を選んだ理由)について深掘りされたのですが、回答後に「なぜ?」を3回くらい繰り返されて、うまく返せず、所要時間の半分で面接が終わってしまったために軽くトラウマになりました。

幸子
「こいつイチイチ回答が浅いな」という顔をされている気がして、お時間取らせたのに申し訳ありません…… という気持ちに。1次からこの(詰める)感じなのか…… と不安になりました。

1次面接では、志望動機を聞かれないことも多かったのですが、どの会社の面接でも「転職理由」については必ず聞かれました。

2次面接

A社:現場マネージャーと45分程度

2次面接では、より深い経験・スキルの深掘り、実績や業務のレベル感を見られていた印象があります。

※会社によっては、2次が最終というケースもあります(間にWebテストや適性検査を挟む企業も)

2~4次面接(最終面接)

A社:現場責任者(3次)、役員(4次=最終)と別々に各45分程度

E社:副社長、取締役と1時間程度(2次=最終)

A社は、現場責任者(部長)とさらに上の職位の方と別々に連続して面接を行いました。

前者はより深い経験・スキルの深掘り、後者は経験・スキルを聞きつつ、会社でやりたいことと実務に乖離がないか問われている感じでした。

幸子
A社はSaaS系の企業ということもあり、2種類の最終面接でロジカルさを求められ、後半の面接ではすごいスピードでいろんな課題を出されて(詰められて)うまく答えられず、オロオロしっぱなしでした。

また、いつも通りに転職理由を話そうとしたら「あっ、そういうのはいいんで、もっと生々しいリアルな理由聞かせてください」と言われた時は困惑しました。

内定をいただいたE社は、人事の方から面接の前にオフィスツアーをしていただいたり、面接も和やかにお話を聞いてもらえました。

経験やスキルの深掘りもありましたが、どちらかというと「人となり」をチェックされるような質問が多かったです。

面接官について

人材会社に勤める後輩(Bくん)から聞いたのは「(人事担当者ではなく)現場の人間やマネージャーが面接に出てくる場合、その人が上司や同僚になるので、ちょっと怖い・不安といった気持ちが少しでもあれば、熟考したほうがいい」ということです。

「職場の人間関係の多くは上司との相性(上司ガチャ)で決まるので、面接でそのへんをチェックできるといい」とのことでした。

幸子
B社の面接官は担当部署のマネージャーの方だったのですが、面接当日にリスケ → 面接の冒頭で「面談か面接か聞かれる」→ 一次面接の返事が3週間経っても来ない…… といった懸念点が3つ重なったので辞退しました。

Bくんの転職経験(ベンチャーから大手)を詳しく聞いたインタビューはこちら↓↓

転職回数が多くても人生終わりじゃない!大手企業で戸建てが買えた体験談
幸子
ここからは、私が転職活動に使ったサービスの中からよかったものだけを紹介します↓↓



転職活動に利用したサービス|どの転職エージェントがよかったか

株式会社マイナビの「転職動向調査 2023年版(2022年実績)」によると、選考後の内定承諾検討段階の「転職エージェント利用率」は、女性30代で26.4%、男性30代で21.4%でした。

出典:https://career-research.mynavi.jp/wp-content/uploads/2023/03/af5ecd66268d4c66d20ea728ddf6ea8a.pdf

転職者全体の利用率でいうと、転職エージェントよりも転職サイトのほうが10%以上高いようです。

幸子
初めての転職活動だったので、私には転職エージェントを使わないという選択肢はありませんでした。

キャリアアドバイザーに相談できなければ、転職活動を続けられなかったと思います。

転職エージェントを使うメリット

・履歴書や職務経歴書を添削してくれる、模擬面接をしてくれる

・自分の意向に合っていたり、経験やスキルを活かせるような求人情報を紹介してもらえる
→ 希望していない職種や業種の求人が送られてくることもある

・企業が自社の求人サイトや転職サイトで公開していない求人に応募できる

・専門家に、キャリアや応募企業などについて相談できる

・応募の連絡や面接日程の調整、内定後の条件交渉などを代わりにやってもらえる
→ ただでさえ仕事で忙しい。時間が足りない方には特にオススメ

・企業の情報や面接で聞かれる内容を事前に教えてもらえることがある

幸子
求人数が多い大手総合の転職エージェント3社と、業界特化型の転職エージェント1社に登録しましたが、最もよく使ったのは「doda」です。サポートの手厚さが他社とは段違いでした。

企業ごとの面接対策を教えてくれたり、面接後には企業からのフィードバックを伝えてくれたり、第1志望の最終面接前には「志望動機書」の提出を提案してくれたりと、転職活動に伴走してくれるイメージです。

画像出典:https://doda.jp

著者が利用した転職エージェント

1.doda:キャリアアドバイザーのサポート力No1、求人情報も多い

2.リクルートエージェント:求人情報がめちゃくちゃ多い

3.type転職エージェント:手作業で求人情報を選んでくれる

4.マーキャリNEXT CAREER:SaaS業界特化型

※「マーキャリNEXT CAREER」も、とても親身になってくれたけど、SaaS業界への応募をやめたので途中で連絡を取らなくなってしまった

dodaのメリット

1.どの転職エージェントよりも「面談」で詳しく話を聞いてくれた

2.定期的に連絡をくれて状況を確認してもらえる

3.アドバイザーが模擬面接をやってくれた

4.企業ごとの面接対策が手厚い

5.LINEで担当者と連絡が取れるので、密にコミュニケーションが取れる

6.希望や関連性の薄い求人をやたらと送ってこない

doda|公式サイト

【関連記事】dodaのエージェントはひどい?利用中の私が真実を告白します

また、リクルートエージェントは求人情報の数が1番多いので、週に1回程度送られてくる情報をチェックして気になる求人があれば応募していました。

リクルートエージェント|公式サイト

ほかにも、どんな転職サイトがあるか知りたい方はこちら↓↓

【関連記事】転職エージェントの比較は無意味。おすすめの選び方&活用方法

また、会社の口コミサイト「転職会議」では、面接の雰囲気や実際に聞かれた質問が書かれていたので非常に参考になりました。

転職活動にかかったお金

合計:8万6000円ぐらい

・ヘアカット、ヘアカラー、トリートメント代:5900円
・証明写真の撮影代(写真館):4000円
・証明写真用メイク代(フルメイク):3300円
・ジャケット(ユニクロ):7990円
・パンツ(ユニクロ。サイズを間違えて買い直した):3990円 × 2=7980円
・適職の地図:1650円
・四季報 業界地図:1650円
・業界研究に役立ちそうな本:1835円
・SPI問題集:1430円
・将来的な仕事に役立ちそうな本(勉強してますアピールのため):2420円
・将来的な仕事に役立ちそうな本(勉強してますアピールのため):2653円
・話を聞きに行った人への手土産、食事代、交通費など:合わせて2万円ぐらい
・イヤホンマイク(結局使わなかった):3980円
・転職に関するnote 7本セット:2940円
・口コミを見るための「転職会議」 月額1078円:× 2=2156円
・口コミを見るための「オープンワーク」月額1100円:1100円
・(面接後のフィードバックで懸念点と言われた)ロジカルシンキングを学ぶ本:908円+1188円=2096円
・オフライン面接の交通費、待機中のカフェ代:798円

メルカリ

・将来的な仕事に役立ちそうな本(勉強してますアピールのため):500円
・将来的な仕事に役立ちそうな本(勉強してますアピールのため):1480円
・志望先の会社が出してる本:550円
・志望先の社長が書いた本:450円
・志望先の社長が書いた本2冊:500円、760円
・志望先の会社が出してる本:2500円
・業界研究できそうな本:1200円
・SPI対策本:676円
・転職について学ぶ本:700円
・転職について学ぶ本:800円
・自己分析に使えそうな本(そんなにちゃんと読んでない):1400円
・面接を受ける会社が出してる非売品の冊子:500円

幸子
振り返ってびっくりしたのですが、あきらかに本を買い過ぎています。

書類選考で落ちた会社も、応募の時点で買ってたのでそれは無駄でした(読む気になれず)。

34歳で初めて転職活動をする人が、転職できるのか?

2023年10月の有効求人倍率は1.30倍

※1倍を超えると、人を探している企業のほうが多い

多く業界で人手不足は課題になっており、求職者の需要はあります。

出典:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36556.html

また、2022年の統計局の労働力調査によると、年間の転職者数は303万人

25~34歳の転職希望者数は、248万人と最もボリュームがあるゾーンでした(女性だけだと118万人)。

※35~44歳は226万人。45~54歳は228万人

出典:https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/dt/pdf/index1.pdf

「35歳転職限界説」というものは本当にあるのか、転職エージェント(大手3社)の担当者(以下、キャリアアドバイザー)に質問したところ、各社「特定の年齢を超えたからといって、通過率が下がるということはない」という反応でした。

しかし、30歳を超えると年齢が1歳上がるごとに厳しくなる、職歴やスキルに関係なく若い人が来たから(そちらを)採用するというケースもあるそうで「今がいちばん間口が広いと思ったほうがいい」というアドバイスも受けました。

幸子
キャリアアドバイザーから、多くの会社は「長く勤めてくれる人材」を求めているので、30代で初めて転職活動をする人の印象は悪くない(むしろ好印象)と言われたこともあります。

面接官に「1社で12年ですか、それは長いですね」と言われたことも数回あります(プラスの意味かマイナスの意味かは、読み取れなかった)。

※逆に、1社での在籍期間が短かったり、職種がいろいろ変わっていると「キャリアに一貫性がない」といった印象を与えてしまうそう。

30代で未経験の業界や職種に応募して、採用されるのか

リクルートの調査によると、2022年度の転職決定者のうち「異業種×異職種」へ転職した人が39.3%と最多となったそうです。

転職時の業種・職種異同パターン別割合推移

画像出典:https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2023/1129_12773.html

【年齢別】転職時の業種・職種異同パターン別割合(2022年度)

画像出典:https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2023/1129_12773.html

30~34歳でも「異業種×異職種」の転職割合が最も多いそう。

※35歳からは今まで培ってきたスキルや経験を活かし「同職種」で新たな業種を選択する人が増える

業界や職種について「未経験OK」「未経験歓迎」といった求人票もあります。
でも、そこまで多くはない印象です。

※某社のキャリアアドバイザーから「マーケティング職の場合、to Cのコスメや食品関係の企業は、特に経験者を優遇する」という話も聞いた

しかし、30代の場合は実績や経験を評価され、即戦力として働くことが求められるため、未経験の職種への転職は大きくハードルが上がります。

幸子
私はキャリアアドバイザーから「職種を変えるとキャリアの軸がブレる」「転職後にギャップを感じたとき、また転職することになるので大変」と言われ、異職種には応募しませんでした。

34歳ではじめて転職するメリット

1.今までやってきた業種や業界、職種や経験から仕事を選べる

選択肢が無限にあるわけではないので(無限に送られてくる求人から)ある程度絞れる。

2.業界や職種を合わせて会社を選ぶと、自分に合いそうな会社が見つけやすい

「20代に比べると、30代で経験を活かすほうが選考が進みやすい」と言うキャリアアドバイザーもいた。

3.年収が上がる可能性がある

厚生労働省「令和2年 転職者実態調査の概況」によると、30~34歳で転職によって賃金が増加した人は48.6%(35~39歳でも40.6%)

※特に、リーダーやマネージャー、シニア○○など役職付きで転職すると年収も高い

幸子
私はマネジメント経験がないため(また、未経験の業界ばかりだったのでビビりまくって)役職付きの求人は応募を控えていました。

転職先では(理論年収でいくと)現職より若干アップという結果になりました。

※ただし、賞与の回数が異なる(現職は1回あるかないか、転職先は年2回な)ので、月収自体は下がる

34歳ではじめて転職するデメリット

1.即戦力を求められる

30代はポテンシャル採用というわけにはいかない。企業からのスキルや経験への期待値が大きく、成果を出した具体的なエピソードをアピールする必要がある。

幸子
自分のやってきた仕事が新たな環境で通用するのか(転職エージェント経由で応募しているので)高い採用コストを払ってもらっているのに、期待に応えられるかどうか…… 不安です。

また、未経験の業種・職種に就きたい場合、下記のように、どこでも発揮できる(再現性のある)「ポータブルスキル」を事例とともに伝えられるとよいそうです。

面接でアピールできるポータブルスキル

・課題解決力
・マネジメント力
・人を巻き込む(コミュ)力
・情報分析力 など

2.未経験の業界・業種・職種だと選考に通りづらい(書類で落ちてしまう)可能性がある

幸子
リクルートのデータでは「異業種×異職種」転職が最も多いというけれど、私の場合、通過率が高いのは同職種の求人でした。

3.仕事を続けながら転職活動するのが、めちゃくちゃ大変

・たくさんの求人をチェックして応募する企業を決める
→ 通勤時間で仕事のメールチェックができなくなった

・面接日程の確保
→ 平日の日中。週に数回行うこともある

・仕事中に選考結果や面接のことが気になって落ち着かない

幸子
ストレス耐性に弱い私だけかもしれませんが「不安や選考に通過できなかったショックから仕事に影響がでる」といったデメリットもありました。

4.マネジメント経験を求められることがある

30代後半~40代になると、通常の業務だけでなく部下や後進の育成・指導ができる人材のニーズが高まります。

幸子
後輩の指導や育成の経験について、面接で聞かれたこともあります。私はマネジメント経験が全くなかったので不安でした(インターンの学生さんに作業を依頼したくらい)。

キャリアアドバイザーは「30代でマネジメント経験がないからといって、大幅に不利になるということはない」と話してくれましたが、経験を求めている企業があることも確かです。

5.面接で、キャリアプランの話を聞かれる

「長期就労してくれるか」「目的や課題意識、向上心のある人間か」「求めているポジションや会社のカルチャーとのマッチング」を判断するため、多くの面接でキャリアプランを聞かれます。

質問の例

・5年後、10年後にどうなっていたいですか

・将来の目標を教えてください

・キャリアパスについての考えをお聞かせください

キャリアパスとキャリアプランの違い

キャリアパス
→ ○○の職種から入って、最終的に○○(職種)になりたい

キャリアプラン
→ やりたい仕事や将来なりたい姿を叶えるために考える行動計画のこと。いつまでに何をすべきか逆算して考える

幸子
私は小さな会社で、目の前の仕事に喰らいついて十数年…… という日々を送ってきたので「今後のキャリアプラン」を考えたことがありませんでした。

準備しておかないと(また、それが企業に合わないと)選考の通過率が下がってしまいます。

①達成したい目標

②そのための計画(どんなスキルを身につけるか、必要な経験など)

③現在、目標達成に向けて取り組んでいること

上記をセットで答えられるようにしておくとよいそうです。

6.自社の商品やサービス、社内ルールなどをイチから覚える必要がある

オンボーディング(新入社員向けの検収や1on1、メンター制度や交流会など)やOJT(業務をしながら指導を受けるトレーニング)がしっかりしている企業もありますが、慣れない環境で業務に必要な知識を覚えるのは大変。

幸子
老舗の大手教育系企業に転職したA子さんは「その会社でしか使われていない社内言語があったり、1つひとつ質問しながら覚えていくのは大変だった」と話していました。

7. 配偶者や親からのブロックがある(反対を受ける)可能性がある

内定辞退される可能性があるため、企業から「転職の話は家族としていますか」という質問を受けることもあるそう。

幸子
SNSで「嫁ブロックを受けた」という話を見たことがあります。

パートナーの年収が下がったり、年間の休日が減ったり、残業が多くなったり…… といった労働状況の変化は誰だって不安になりますよね。転職のことは事前に話して、家族の理解を得ることが重要だと思います。

8.年収が下がる可能性がある

業種や職種が変わったり、業務の中で未経験分野があると下がってしまう可能性も。

幸子
キャリアアドバイザーは「いくつか内定をもらってから、条件のいい会社を選べるのが理想」と話してくれましたが、選考スケジュールや内定承諾の期限(1週間~10日程度と聞いた)もあります。なかなか難しい。

転職活動を通じてどんないいことがあったか

1.いろんな人に相談したり、話を聞いてもらうことで「ひとりじゃない」と思えた。励ましてもらえた

幸子
先輩や後輩、しばらく会っていなかった友人や家族などいろんな人に助けられています。

転職できたらお礼参りに行かなくては。

私は夫とふたりで暮らしているのですが、家事のほとんどを負担してもらったり、選考が進まない&面接への不安と緊張感が高まり過ぎてメンタルがショボショボになっているときも支えてもらったりして、めちゃくちゃ助かりました。ひとりで活動してたら精神が持たなかったと思います。

2.様々な会社やサービス、仕事が世の中にあることを学べる

幸子
成長している企業や業界を知ることができ、いい会社は少しずつ株(単元未満株)を買いたくなりました。

3.いままでの経験を振り返ることができる

幸子
職務経歴の棚卸しをすると「いろんなことを経験させてもらったな、それなりに結果も出していたな」ということがわかり、ちょっと前向きになれました。

※でも10年以上棚卸しできていなかったので、大変だった。毎年振り返っておくべき

34歳で転職活動をする中、つらかったこと

1.選考に落ちるたび、社会人としての経験を否定された気持ちになる

「私なんてどんな企業からも必要とされないのでは……」と不安になる。

幸子
選考がつらくて「キャリアを捨てて近所でバイトしよう」という考えが何度も頭をよぎりました(実際にパート・アルバイト求人も検索した)。

2.面接でうまく質問に答えられないと、自分の考えの底が浅いと感じる

うまく言語化できないことで、長く同じ仕事を続けていた割にスキルや経験が身についていないのではと感じる。

あと、noteやWantedryの採用情報記事に登場する、すごそうな実績を出してるキラキラした先輩たちに引け目を感じる。

3.考えることがめちゃくちゃある

普段考えることのない自分の強み・弱み、キャリアプランなど、なかなか言語化できない。

4.(企業を納得させられるような)志望動機が浮かばない

転職理由との整合性を取らなきゃいけない。「御社の○○がいいと思いました」だけでは通用しない世界。

5.応募したい会社がなかなか見つからないこともある

「これからの30年、本当にその仕事がしたいの?」とかって考え始めると、応募の手が止まることがあり、書類選考を通過したのに面接を辞退することも数回あった。

6.年齢的に即戦力を求められていると感じ、プレッシャーに押しつぶされる

スキルや経験不足で、転職先で通用しないのではないかと不安。

7.有給がどんどん消えていく

環境によっては、同僚や上司に不審がられることも。

幸子
有給を使いきって休みを取ると欠勤となり「欠勤控除」といって給与から差し引かれます。

8. (私だけかもしれない)面接の前日、緊張して眠れなくなる

身体も頭も疲れているのに、覚醒状態で気づけば朝…… という夜が何回もあった。

幸子
後輩に勧められた「キューピーコーワヒーリング錠」を飲んでしのいでいましたが、翌日の面接時間までフラフラしてしまって集中力が切れないか不安でした(話し始めたら集中できた)。

9.面接に時間を取られ、勤務中のお昼休みがなくなる

面接は45分~1時間程度行われるので、昼休みはなくなる。

準備と振り返りの時間を設けるため、プラスで時間休も取っていた(全体で2時間くらいはかかる)。

10.プライベートの時間がなくなる

・企業研究や面接対策で土日が埋まる

・心が休まるタイミングがなく、なかなか遊びに行けない

幸子
「金曜日の夜は、夫と近所を散歩してから帰る」「近所の銭湯で心と身体の疲れを癒す」など息抜きのポイントをつくるようにしていました。

おわりに|34歳でも、約4か月で転職できた

転職には、一般的に3~6か月かかると言われています。

厚生労働省の調査結果(令和2年転職者実態調査の概況)でも「転職者が具体的に転職活動を始めてから、直前の勤務先を離職するまで」の期間は「1か月以上3か月未満」の割合が28.8%と最も多かったです。

※「3か月以上6か月未満」が次いで15.7%と多く、合わせて44.5%になる

転職活動を始めてから直近の勤め先を離職するまでの期間

画像出典:https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-r02-2-03.pdf

私は10月から情報収集を行い、11月からエージェントに登録して本格的な転職活動をはじめたので、クリスマスや年の瀬が迫る街のムードに心をすり減らしていました。

書類 → 1次面接 → 2次面接 → 最終面接と選考が進んでも、落ちたらまた書類からやりなおし。

面接が決まったら平日の終業後+土日で企業研究して、毎週面接がある…… といった状況がつらかったです。

幸子
特に、最終面接まで来て落ちると「これをまた最初からやるのか」と深く落ち込みました。

※はじめて最終まで進めた面接で面接官に仕事についていろいろと詰められ「この職種でやっていける気がしない」と、もともと少なかった自信がゼロからマイナスになるという事態も起こった(学びは得たもののつらい)

初めての転職活動はスケジュールや精神的にとても大変でしたが、夫や応援してくれる方の支えがあってなんとか内定をいただくことができました。

特に、転職エージェントの方からアドバイスをいただいたり、面接対策について相談できていなければ転職活動がもっと長引いていたと思います。

初めての転職活動には、転職エージェントの利用が欠かせないと思いました。

今後も転職することがあったら、その時も企業の内情や面接対策を聞くために利用すると思います。

どのキャリアアドバイザーよりも親身になって相談に乗ってくれたエージェント
doda

最も多くの求人情報を提供してくれたエージェント
リクルートエージェント

企業担当やキャリアアドバイザーから電話でサポートを受けられて、内定がもらえたエージェント
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幸子
私のように30代で初めて転職活動される方には、伴走者となってくれるエージェントの利用をオススメします。

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ABOUTこの記事を書いた人

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親の破産、多額の奨学金(740万円)、25万円貸したままフラれる……など【お金で悩む人生】から抜け出すため、お金の使い方や増やし方を勉強している。2級FP技能士。

格安SIMなどの生活インフラの乗り換えで、年間10万円以上の節約に成功。
iDeCoとつみたてNISAで資産運用、IPO株で投資中。【Twitter】@nakaji_55