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【2022年11月15日 更新】FTX Japanの親会社であるFTXが、財政状況の悪化により破産申請を行いました(FTX Japanも対象に含まれる)
FTX Japanでは現在、日本円や仮想通貨の出金・出庫ができません。「ユーザーから預かっている資産は分別管理を行っている」というアナウンスをしていますが、今後取引所のウォレットに入れていた資産を取り戻せるのかわからない状況です
最新情報はFTX JapanのTwitterをご参照ください
当サイトでは、編集部が実際に調査したり、利用してよいと感じた商品やサービスを記事で紹介しています。FTX Japanもそのうちのひとつでしたが、倒産を予見できず、記事を通してサービス利用してくださった方にはご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございません
※下記は2022年11月7日以前の情報です
目次
FTX Earnとは
日本の仮想通貨取引所「FTX Japan」には「FTX Earn」というステーキング機能があります。
アプリからFTX Earnを有効化し、対象の仮想通貨をFTX Japanで購入したり、ほかのウォレットや取引所から入金すると、その残高(預けておくだけ)で最大年8%の利回りを獲得できます。
ステーキングとは?
ステーキングとは、保有する仮想通貨を使ってブロックチェーンの維持(セキュリティやデータの承認作業)に貢献することで、その報酬として利回りを得ることです。主に「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」の仮想通貨で利用できます。
特徴は「ユーザーが保有するコインをステークすること」=取引を検証するノードを立ち上げることになる点で、ステークするコインの数が多いほどマイニング報酬を獲得できる確率が上がる
※でも、FTX EarnはPoS以外の仮想通貨でも利用できる
ステーキングのメリット
・(サービスによるけど、だいたい)手続きがカンタン
・(サービスや仮想通貨によるけど)少額で、短期間からでもステーキング可能
・ステーキング中は動かせないので、ガチホにつながる
ステーキングのデメリット
→ 取引所のサービスを利用すると、カンタンかつ安心
・ステーキング中は、その仮想通貨を動かせない
→ 解除(繰上償還)できるサービスもあるけど、条件つきのことが多い
・取引所が破たんしたり、ハッキングされたら、預けた仮想通貨を取り戻せなくなる可能性がある
・取引所によって、ステーキングの期間を終えて仮想通貨を受け取るまでに時間が(24時間以上)かかることがある
国内のレンディング・ステーキングサービスとの比較
サービス名 | FTX Japan「FTX Earn」 | LINE BITMAX「暗号通貨貸出サービス」 | HashHubレンディング | GMOコイン「ステーキング」 |
---|---|---|---|---|
取扱通貨 | ビットコイン【BTC】 イーサリアム【ETH】 リップル【XRP】 ソラナ【SOL】 ライトコイン【LTC】 ポルカドット【DOT】 ビットコインキャッシュ【BCH】 ベーシックアテンショントークン【BAT】 FTXトークン【FTT】 DOGEコイン【DOGE】 オーエムジー【OMG】 エンジンコイン【ENJ】 アバランチ 【AVAX】 メイカー 【MKR】 | ビットコイン【BTC】 イーサリアム【ETH】 ビットコインキャッシュ【BCH】 ライトコイン【LTC】 フィンシア【FNSA】 リップル【XRP】 | ビットコイン【BTC】 イーサリアム【ETH】 ダイ【DAI】 USDコイン【USDC】 | テゾス【XTZ】 シンボル【XYM】 カルダノ【ADA】 |
利回り | 年5% または 8% | 年3~8% | 年3~5% | 年2.1~4.7% |
報酬の受取 | 1時間ごと | 30日、60日、90日プランがある | 月1回 | 毎月10日 (土日祝の場合は翌平日) |
手数料 | 解約手数料なし | GMOコインに配分されたステーキング報酬の28% | ||
備考 | 期間の制限なし、いつでも売却や送付が可能。1000万米ドル相当まで | 原則途中解約はできない、利回りの高い(10~12%)のプランは受付停止中、枠が少ない | 1か月ごとの自動更新、いつでも売却や送付が可能 | 保有数量や期間の制限なし、いつでも売却や送付が可能。分別管理の対象 |
2022年10月時点 |
※コインチェックとビットフライヤーでは過去にリスク【LSK】のステーキングサービスを行っていたものの、現在は停止中
そう考えると、FTX JapanのFTX Earnは、貸仮想通貨(レンディング)やセービングに近いのかも。
バイナンスのセービングについてはこちらの記事で紹介↓↓
・ロックはされないけど、ステーキングによる予測利回りが参照される
・海外サービス(FTX)のヘルプを参考にしてほしいが、日本のサービスと異なる部分もある
・詳しいしくみは開示できない
という回答が…… う~ん歯切れが悪い。
【FTX JPで一番嬉しいサービスは?】
(その他の場合はコメントへ)— FTX Japan (@FTX_JP) August 23, 2022
※FTX Japanの公式Twitterでは「暗号資産レンディング」という言い方もしている
FTX Earnのデメリット
また「FTX Earnのデメリットについて教えてほしい」「(FTX Earnを利用せず)普通に口座に入れているほうが安全ですか?」と問い合わせたところ、海外サービス(FTX)のヘルプページの「Legal Disclaimers and Terms of Serviceの項が、免責事項です」という回答を得ました。
Legal Disclaimers and Terms of Service
Services are provided by FTX for its customers.
APY refers to projected yield by staking. This yield is not interest and is not guaranteed, and changes based upon terms of applicable staking programs. FTX transmits value from your account to staking program and ensures that the value is properly transmitted to and from the program. Your customer balance is not a bank account, and is not insured.
Only customers of FTX may be eligible to participate in the yield program. If a customer is eligible and opts into the program, then their assets will be used to generate a fixed yield for the user.
While FTX does not anticipate any problems, it does not guarantee the future or present yield payments in the case of malfunction, although it would not intend to claw back previously received yield. FTX does back the principal generating the yield with its own funds and equity. Nevertheless, users should exercise appropriate caution when deciding whether to enable yield for their accounts.
出典:https://help.blockfolio.com/hc/en-us/articles/4407082596891
法的免責事項およびサービス条件
本サービスは、FTXがお客様に対して提供するものです。
APYは、ステーキングによる予想利回りを指します。この利回りは利息ではなく、保証もなく、適用されるステーキングプログラムの条件に基づいて変化します。FTX は、お客様のアカウントからステーキングプログラムに価値を送信し、価値がプログラムとの間で適切に送信されることを保証します。お客様の顧客残高は、銀行口座ではなく、保険にも加入していません。
FTX の顧客のみが、利回りプログラムに参加する資格がある場合があります。 顧客が適格であり、プログラムに参加することを選択した場合、顧客の資産はユーザーの固定利回りを生成するために使用されます。
FTXは問題を想定していないが、不具合が生じた場合、将来および現在の利回りの支払いを保証するものではないが、過去に受け取った利回りを取り戻すことは意図していない。 FTXは、利回りを生み出す元本を自己資金と自己資本でバックアップしています。 しかし、利用者は、自分の口座で利回りを有効にするかどうか、適切に判断する必要があります。
取引所が破たんしたり、ハッキングの被害を受けたら、資産が手元に戻ってこない可能性があることは「FTX Earn」を利用してもしなくても変わらなそうです。
※2018年1月に起きた取引所「コインチェック」のネム【XEM】ハッキング事件では、顧客全員に返金が行われた
ほかにも、ひっかかるポイントとしては「FTX Earnは、FTX JapanではなくFTX.com(本家)によって提供されていて、日本の規制当局によって規制されていない」というところがあります。
FTX Earnの利回り、報酬が支払われるタイミング
FTX Earnでは、1時間ごとにステーキングした仮想通貨の利回り収益が計算され、アプリに保存されている投資ポートフォリオに入金されます。
※利回りは、獲得した元本と利回りに複利計算される
FTX Earnの利回り
通貨の種類 | 金額 | 利回り(年間のAPY) |
---|---|---|
すべての暗号資産 | 1万米ドル相当まで | 8% |
1万1米ドル相当以上 10万米ドル相当まで | 5% | |
※2022年11月時点 |
イーサリアムとソラナの両方に対して、6.5%の収益が得られる(8% + 5% ÷ 2 = 6.5%)
※特定の仮想通貨を8%にして、別の仮想通貨を5%に指定する方法はなく、すべて同じAPYで報酬を得る
2022年11月1日(日本をはじめとするFTX Earnの海外ユーザー向けに)上限が設定されました。「100,000ドルの上限まで5%」ということでFTX Japanでの仮想通貨の保有額が日本円で約1480万円を超えると超えた分ではAPYが得られないということです(1ドル148円の場合)。
We added a limit to our Earn program for international (https://t.co/Svd0COjcfq) users of the FTX App
The program for international FTX App users is 8% on the first 10k held on the FTX App, 5% from 10k up to a 100k limithttps://t.co/CfZLnXfPCb
— FTX (@FTX_Official) November 1, 2022
FTX Earnのやり方
1.FTX Japanに口座開設
公式サイトを開き「無料アカウントの作成」をクリック。
スマホと本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)で本人確認を完了させ、入出金ができる状態にする。
FTX Japanの詳細や口座開設方法を画像つきで紹介した記事はこちら↓↓
2.「FTX JP」アプリをダウンロード
サインイン(ログイン)する。
3.FTX Earnを有効化
アプリの画面にある「資産に対して最大8%の利益を獲得できます」ボタンをタップ。
詳細画面が出てくるので、内容を確認して利用規約などにチェックし「利益獲得を開始」ボタンをタップ。
「あなたは今、自分の資産で利益を得ています」画面が表示されればOK(有効化された)。
※PCやスマホのブラウザ版で「P2P暗号資産貸借サービス」を有効にしている場合、FTX Earnを有効化できない。P2P暗号資産貸借サービスを有効にしている人は、ブラウザ版を開いて無効化(オフに)する必要がある
4.FTX Japanのメインアカウントに仮想通貨を入金する
FTX Earnで利回りを得るには、FTX Japanの口座(メインアカウント)に仮想通貨を入れておく必要があります。
※FTX Earnは、残高として保有している暗号資産が対象
②ほかの取引所やウォレットにある仮想通貨をFTX Japanの口座に入金する
※入金先はメインアカウント(サブアカウントじゃダメ)
・ビットコイン【BTC】
・リップル【XRP】
・ソラナ【SOL】
・ライトコイン【LTC】
・イーサリアム【ETH】
・ポルカドット【DOT】
・ビットコインキャッシュ【BCH】
・ベーシックアテンショントークン【BAT】
・FTXトークン【FTT】
・DOGEコイン【DOGE】
・オーエムジー【OMG】
・エンジンコイン【ENJ】
・アバランチ【AVAX】
・メイカー【MKR】
※パーペチュアル取引のみ対応しているステラルーメン【XLM】、ネム【XEM】、クアンタム【QTUM】、アイオーエスティー【LOST】、テゾス【XTZ】、イーサリアム・クラシック【ETC】は、入金できない
そして、コインチェックとビットフライヤーに入れていたビットコインとイーサリアムも、FTX Japanに送金しました。
仮想通貨(ビットコインとイーサリアム)をコインチェックからFTX Japanに送金する方法
まず、FTX Japan側で、入金用のアドレスを各仮想通貨ごとにつくる必要があります。
FTX Japanで「ウォレット」を開き、残高の「ビットコイン(BTC)」欄にある「入金」ボタンをクリック。
ビットコインのウォレットアドレスが表示されるので「Copy」ボタンをクリックしてコピーする。
コピーしたまま、コインチェックの画面を開きます。
コインチェックにログインし、右カラムから「暗号資産の送金」をクリック。
送金する通貨を「Bitcoin」に設定(デフォルト)し、「宛先を追加/編集」をクリック。
「新規追加」をクリックすると下記の画面が表示される。
ラベルに「FTX Japan」と記入(任意)、宛先に「さきほどコピーしたFTX Japanのビットコインのウォレットアドレス」をペーストし、SMS認証用コードを送信をクリック → SMSで受信した6桁の番号を入力すると、宛先を登録できる。
暗号資産の送金画面で、送金する通貨を「Bitcoin」、宛先を先ほど登録した「FTX Japan(ウォレットアドレス)」、送金先サービス名を「その他」、詳しい名称を「FTX Japan」、受取人種別を「本人への送金」に設定する。
※コインチェックの場合、ほかの取引所やウォレットに送金するのにビットコインだと「0.0005BTC」の手数料がかかる
「次へ」ボタンをクリックすると、下記の確認画面が表示される。
内容を確認し、アプリに表示される2段階認証コードを入力して、下記事項に同意するにチェックを入れ「申込みを確定する」ボタンをクリックする。
これでコインチェックからFTX Japanにビットコインを送金手続きできました。
実際に入庫されるまでは15分くらいかかりました。
※送金手続き完了や入庫完了は、各取引所からメールでお知らせがくるので安心
FTX Japanでイーサリアムのウォレットアドレスを作成しておきます。
FTX Japanのウォレットのイーサリアムの欄で「入金」をクリックする。
イーサリアムのウォレットアドレスが表示されるので「Copy」ボタンをクリックしてコピーする。
この画面を開いたまま、コインチェックの画面を開く。
右カラムから「暗号資産の送金」をクリックし、送金する通貨を「Ethereum」に設定、「宛先を追加/編集」をクリックし「新規追加」をクリックすると、下記の画面が表示される。
ラベルに「FTX Japan」と記入(任意)、宛先に「さきほどコピーしたFTX Japanのイーサリアムのウォレットアドレス」をペーストし、SMS認証用コードを送信をクリックしSMSで受信した6桁の番号を入力すると、宛先を登録できる。
暗号資産の送金画面で、送金する通貨を「Ethereum」、宛先を先ほど登録した「FTX Japan(ウォレットアドレス)」、送金先サービス名を「その他」、詳しい名称を「FTX Japan」、受取人種別を「本人への送金」に設定します。
※コインチェックの場合、ほかの取引所やウォレットに送金するのにイーサリアムだと「0.005ETH」の手数料がかかる
「次へ」ボタンをクリックすると、申請内容の確認画面が表示されるので、内容を確認し、アプリに表示される2段階認証コードを入力して、下記事項に同意するにチェックを入れ「申込みを確定する」ボタンをクリックする。
ビットコインは15分くらいかかりましたが、イーサリアムは即着金できました。
※送金手続き完了や入庫完了は、各取引所からメールでお知らせがくるので安心
続いて、ビットフライヤーに寝かせていたビットコインをFTX Japanに送金します。
仮想通貨(ビットコイン)をビットフライヤーからFTX Japanに送金する方法
コインチェックからビットコインを送る際に使用したビットコインのウォレットアドレスを利用します。
FTX Japanで「ウォレット」を開き、残高の「ビットコイン(BTC)」欄にある「入金」ボタンをクリック。
ビットコインのウォレットアドレスが表示されるので「Copy」ボタンをクリックしてコピーする。
コピーしたまま、ビットフライヤーの画面を開きます。
ビットフライヤーにログインし、右カラムにある「入出金」をクリックし、「ビットコイン」を選択。
(デフォルトの預入ではなく)「送付」をクリックし「アドレスを登録する」ボタンをクリック。
※ログインから2分経つと出金等ができるようになる
「【bitFlyer】外部アドレス登録のお手続き」という件名のメールを開封し、URLをクリックする。
二段階認証を行うと、外部ビットコインアドレス登録画面が開く。
ラベルに「FTX Japan」と記入し(任意)、ビットコインアドレスに先ほどコピーしたFTX Japanのビットコインのウォレットアドレスをペーストし、「次へ」ボタンをクリックする。
ビットコインアドレスを確認し、アドレス所有者を「お客様本人」、送付先を「国内取引所」、送付先取引所名を「その他」、具体的な取引所名に「FTX Japan」と記入し、同意にチェックして「追加する」ボタンをクリックする。
ビットコインアドレスが登録できたら、入出金画面に戻る。
「送付」画面で、先ほど追加したビットコインアドレスをクリック。
詳細画面が開くので、送金したい分のビットコインを「送付数量」に入力する。
※ビットフライヤーでは、ビットコインの送金に「0.0004BTC」の手数料がかかる
※優先度はデフォルト(普通)でよい
確認画面が表示されるので、内容を確認し「送付を完了する」ボタンをクリックし、アプリに表示される6桁の認証コードを入力する。
メールにあるURLからもう1回二段階認証を終えると、やっと送金手続きが完了します。
URLをタップし、ビットフライヤーの画面で二段階認証を行う。
※電話番号宛にSMSを送付し、6桁の数字を入力する
ビットフライヤーから送金手続きを行い、35分後にはFTX Japanの口座に入庫できました。
手数料も安いし、FTX Earnもあるので、今後仮想通貨を買い足すときも、FTX Japanを使っていこうと思います。
FTX Earnができない(有効化されない)場合の対処法
10月27日にFTX Japnでアバランチ【AVAX】を購入したのですが、31日になってもFTX Earnが有効化されませんでした。
※アプリでウォレットを見ても「合計獲得額」の部分が「-」と表示されていて、FTX Earnの対象になっていない
問い合わせたところ(なにかをいじっていた拍子に)P2P暗号資産貸借サービスが有効になってしまっていたそうです。
P2P暗号資産貸借サービスとFTX Earnは、併用できないので前者をオフにする必要があります。
P2P暗号資産貸借サービスを無効化(オフに)する方法
(アプリではできないので)ブラウザでFTX Japanのウォレットを開き「P2P暗号資産貸借サービス」をクリックします。
「暗号資産を借りるサービス」を無効にするボタンをクリックすれば、P2P暗号資産貸借サービスを無効化できます。
※「「追加証拠金(追証)が発生する可能性があります」という文言が表示されてビビりますが、有効化しているだけでは(暗号資産を借りるサービスを利用していなければ)発生しないのでご安心を
1時間くらいしたら、FTX Earnの画面にアバランチ【AVAX】の獲得額が表示されるようになりました!
【参考記事】FTX Earnについて|FTX Japan
FTX Japanの詳細や口座開設方法を画像つきで紹介した記事はこちら↓↓
FTX Japanでは仮想通貨の積立投資もカンタン! さらに、積立した仮想通貨でFTX Earnできます↓↓
Can You Survive?
※記事で紹介したサービスや商品を購入すると、売上の一部がサバイブに還元されることがあります。
どのサービスを使おうか迷っていたのですが、ビットコインやイーサリアムに対応していて、利回りが高く、資金もロックされず、めちゃカンタンなので(口座に入れておくだけでいいので)ほかの取引所に放置していた仮想通貨をFTX Japanに集めたぐらいお得です。