Skeb Coinとは?発行理由やIEOに参加する方法

Skeb Coinとは?発行理由やIEOに参加する方法

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2022年9月にZaifでIEOが行われるSkeb Coin(スケブコイン)」は、国内外210万人が利用するサービス「Skeb」などで決済手段や投げ銭に利用できる。表現の自由を守る仮想通貨とは? 買い方(IEO参加方法)やエアドロについて紹介

【8月31日】ZaifでのIEOが中止され、世界最大級のIDOプラットフォーム「DAO Maker」で行われることが発表されました

※今後、Zaifでも取り扱いに向けての準備は進めているそう

中島なかじ
日本で4例目(?)となるIEO(仮想通貨プロジェクトの資金調達を目的とした先行発売)は、Skeb Coin(スケブコイン)!

どんな仮想通貨なのか、入手方法(IEOの参加方法)などをわかりやすく紹介します。

この記事の著者、中島なかじのプロフィール



Skeb Coin(スケブコイン)とは? 発行される理由

Skeb Coinのロゴ

画像出典:https://medium.com/skeb-jp/skeb-coin-46365b1e6a9e

Skeb Coin(スケブコイン)は、イーサリアムのチェーン上で発行される、ERC-20規格のトークン※1

※1:利用するブロックチェーンは正式発表されてないけど、SkebのCEOがTwitterスペースで言っていたそう

おもにSkeb(スケブ)というサービスの決済手段として利用するための仮想通貨で、2022年9月に株式会社カイカエクスチェンジが運営する仮想通貨取引所「Zaif」でIEOや取引を開始する予定です。

【8月31日追記】SkebのTwitteで「Zaifではなく、DAO Maker」で上場が行われることが発表されました

zaifのページ

画像出典:https://zaif-pr.jp

Zaif|公式サイト

発行体株式会社スケブベンチャーズ
ネットワークイーサリアム(ERC-20)
発行開始(IEO)2022年9月予定
発行開始時の価格不明
総発行枚数
時価総額
※2022年6月時点

仮想通貨のプロジェクトの詳細をまとめた「ホワイトペーパー」もまだ公開されていません。

※公開され次第、この記事に追記します

中島なかじ
ホワイトペーパーには、仮想通貨を発行する理由やビジョン、使われている技術やロードマップ、運営メンバーや投資した会社の紹介などが書かれていて、投資判断に利用できます。

IEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)とは

IEOとは

IEOとは、仮想通貨取引所を介してトークン(仮想通貨)を発行し、資金調達を行うしくみです。

取引所が中心となり、プロジェクトや発行体(企業)を調査してから上場や販売を行うため、信頼性や健全性がある程度担保されます。

IEOに参加し当選すると、私たち投資家は、市場で上場される際の公開価格より安い応募価格で仮想通貨を購入できます。

国内でIEOが行われた例は、まだ2件しかありません。

1.パレットトークン【PLT】

2021年7月に行われた日本初のIEO。
取引所「コインチェック」で行われ、募集価格は1PLT=4.05円。申し込み倍率は24.11倍。
翌月には24倍まで高騰した(現在は1PLT=17円程度)。

中島なかじ
パレットトークンは、NFTプラットフォーム「Palette(パレット)」で利用されるユーティリティトークンです。

独自のブロックチェーン「パレットチェーン」上で発行されています。

2.FCRコイン【FCR】

2022年5月に取引所「GMOコイン」で行われ、募集価格は1FCR=2.2円。
上場後に「1日あたりの取引量」が制限されていたことが明らかになり、大量保有者が売りに走って翌日には1FCR=0.7円台まで下がってしまった(現在は1FCR=0.5円程度)

中島なかじ
FCRトークンは、Jリーグに所属する「FC琉球」を運営する琉球フットボールクラブ株式会社が発行や管理を行うトークン(仮想通貨)。

資金調達や独自プラットフォームでの利用を目的に日本のプロスポーツクラブで初めてIEOを行いました。

※ほかにも、2022年夏にコインチェックで「フィナンシェトークン」がIEO予定

Skeb CoinのIEOは「Zaif」という仮想通貨取引所で行われます(Zaifの紹介は後ほど)。

【8月31日追記】SkebのTwitteで「Zaifではなく、DAO Maker」で上場が行われることが発表されました

集められた資金は、Skebの発展に活用される予定です。

Skeb(スケブ)とは?

Skeb公式サイトのabout画面

画像出典:https://skeb.jp/about

Skeb(スケブ)とは、日本のクリエイターにイラストや音楽、映像などを有償でつくってもらえる(リクエストできる)コミッションサービスです。

コミッションとは:有償で個人のクリエイターに創作物を依頼すること
中島なかじ
数十年前からコミケなど同人誌即売会のイベントでは、本を買ったあと、そのサークルの作家さんにスケッチブックを渡して好きなキャラクターの絵を描いてもらう「スケブ」という文化がありました。

中には、無償なのに色付き(カラー)でガッツリ描いてくれる絵師さまもいるとか。

自分の好きなキャラクターを、自分のためだけに描いてもらえるなんて、こんなに嬉しいことはありません。

Skebは、このスケブ文化を有償化し、ネット上でより利用しやすくしたサービスです。
2018年にスタートし、下記のようなコンテンツが提供されています。

・イラスト
・ボイス
・ミュージック
・テキスト(小説など)
・アドバイス(イラストの練習方法、おすすめのアプリ紹介など)

依頼する人=クライアントが、作り手=クリエイターに投げ銭感覚で金額を設定し、作品をリクエストできます。

納品された作品の著作権はクリエイター側にありますが、クライアントはプロフィール画像として利用できるなど、個人鑑賞の範囲内で楽しむことができます。

中島なかじ
会場でスケブを本人にリクエストするのは失礼がないか不安だし超緊張するけど、Skebならシステムを利用してかんたんに依頼できるので、リクエストから納品まで何度も個人的なやり取りをしなくて済みます。

クリエイターやクライアントの手間や負担を軽減し、スケブ依頼をしやすくして、課金もできる(クリエイターにきちんと報酬が支払われる)すばらしいサービスだと思います。

中島なかじ
好きなクリエイターにプロフィール用のイラストを頼めたりするので、愛着の無いNFTをPFP(プロフィール画像)にするよりよっぽど価値があると思う!

ただし、Skebは「NFTに関する事業に今後も関与する予定はない」とコメントしています。

Skebの概要

・登録者数210万人(クリエイターの登録者数は約11万人)、月間取引高は4億円以上

・ユーザーの30%が海外(100以上の言語に対応した自動翻訳機能がある、越境決済機能もある)

・最短即時入金なのでクリエイターの報酬サイクルが早い

・手数料は6.8%~(業界最安値)、登録やリクエスト手数料は無料

・支払いは、カード決済(VisaまたはMastercard)のみ

中島なかじ
「海外の利用者が多い」こと「決済がクレカ払いのみ」というところに、今回のトークン(仮想通貨)発行のポイントがあるようです。

Skeb Coinを発行する4つの理由

理由1:表現の自由を守る決済手段

Skebの公式Mediumより

クリエイターの皆さんにとって、創作活動をする上で「表現の自由」が非常に重要な価値を持つことは、改めて言うまでもありません。

海外プラットフォーマーによる表現の規制が問題となっている昨今、2021年2月に大手クレジット会社から複数の出版社に対して、商品の表題に「○○殺人事件」等の特定の表現がある商品では、クレジット決済が取り扱えなくなる旨の通知があった事実が発覚し、表現の規制について参議院議員により問題提起が行われました。

こうした中、新たな決済手段としてのブロックチェーンに注目したユーティリティトークンがSkeb Coinです。

出展:https://medium.com/skeb-jp/skeb-coin-46365b1e6a9e

中島なかじ
エロやグロ、犯罪や事件に関わる(と思われてしまう)表現が含まれる作品だと、カード会社にはじかれてクレカ決済ができないなんてことがあるんですね!

表現の自由を守る決済手段として、非中央集権的な仮想通貨を利用することにしたようです。

SkebのCEO、なるがみさんのツイート

『ラブひな』や『魔法先生ネギま!』の著者で漫画家(兼 クリエイターの表現の自由を守る活動を行ってきた)赤松健さんのツイート

既存の仮想通貨を利用せず、新たにトークン(仮想通貨)を発行する理由は3つあります。

理由2.既存の仮想通貨が日本のサブカル層に一般化していない

日本の仮想通貨交換業者の総開設口座数は、2021年3月末の段階で429万口座。

日本のサブカル(サブカルチャー)層という狭い業界に限っていうと、ビットコインですら普及していません。

機能の優位性より「誰が使っているか」が利用者にとって重要視されることがあります。

そこで、210万人超のユーザーがいるSkebが、Skeb利用者にエアドロ(無料配布)をして、日本の仮想通貨交換業者のアカウント開設やウォレット作成、アドレスの公開を促すことにより、はじめて触る仮想通貨=Skeb Coinという人が相当数生まれるという予想です。

日本のサブカル層に仮想通貨を普及させる開発費などの初期費用も、IEOによって調達できます。

また、ブロックチェーン事業のコストをSkeb本体の手数料収入から転嫁せずに済みます。

理由3.Skebの資金調達のため

Skebは事業の性質上、運営会社を上場させる難易度が高く、資金調達の手段が限られます。

上場できないと銀行やベンチャーキャピタルの反応も厳しく、Skebを立ち上げるときも、ブロックチェーン業界のエンジェル投資家が支援したそうです。

Skebは今まで検索広告・SNS広告をやらず、口コミだけで3年半で210万人のユーザーを獲得してきました。

現在の手数料を維持したまま、クリエイター優位のプロモーションをしたり開発をするにはIEOが必要なんだそうです。

理由4.ほかの事業者のサービスでもSkeb Coin決済を可能にし、業界全体の決済方法を多様化させたい

Skeb Coinが日本のサブカルサービスを横断して利用できる共通のポイントのように機能することを望んでいるそうです。

【参考記事】Skeb Coinに関する補足説明|Skeb-jp

中島なかじ
上記の理由から新たなトークン(仮想通貨)発行という考えに至ったそうです。

Skeb Coinのメリット、使い道【開発中】

・Skebでの決済手段

・Skeb以外の事業者のサービスでの決済手段

・Twitterなど、既存のSNS上でクリエイターに投げ銭できるサービス
→ 日本の創作業界の新たな決済手段として「Skeb Coin払い」を確立しようとしている

・Zaif Paymentでの決済
→ 個人開発者やベンチャー企業が自社の運営するWebサービスの決済手段として利用できる予定

Zaif Paymentとは:仮想通貨の「ビットコイン」と「モナコイン」で決済できるサービス。商品購入や寄付などで支払われた仮想通貨は、円に換算して振り込まれる。決済手数料は無料
中島なかじ
Skebの決済手段については、Skeb Coinが導入されると同時にビットコイン・モナコイン・銀行振込・コンビニ払いにも対応する予定です。

また、Skeb Coin発表後にSkebを利用するクリエイターから「仮想通貨決済だと、価格変動のあおりを受けるのでは? 税務処理が大変なのでは?」といった不安の声があがったようですが、どの決済手段が利用されても、クリエイターが受け取る売上はすべて日本円になるそうです。

Skeb Coinのデメリット

仮想通貨なので、価格変動があること。

中島なかじ
値上がりを期待して、はじめにたくさん買っておくというよりは、Skebのリクエスト(依頼)をするときに必要な分だけ購入する感じになるのかな…… 。

とりあえずエアドロがもらえるかもしれないので、利用者登録だけしておきました。



Skeb Coinの買い方|IEOに参加する方法

【8月31日追記】SkebのTwitteで「Zaifではなく、DAO Maker」で上場が行われることが発表されました

詳細は下記ページに書かれています。

DAO MakerのSkeb Coinページ

Skeb CoinのSHO(Strong Holder Offering)について

また、Skeb Coinは、Skebユーザーへのエアドロップ(無料配布)も検討されています。

Skeb Coin(スケブコイン)を無料で手に入れる方法

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親の破産、多額の奨学金(740万円)、25万円貸したままフラれる……など【お金で悩む人生】から抜け出すため、お金の使い方や増やし方を勉強している。2級FP技能士。

格安SIMなどの生活インフラの乗り換えで、年間10万円以上の節約に成功。
iDeCoとつみたてNISAで資産運用、IPO株で投資中。【Twitter】@nakaji_55