「初心者におすすめの投資」なんて存在しません。購入者のことを誠実に考えて選べば、初心者にも上級者にも同じ商品をすすめるはず。
ということで、今回は投資に関する考え方から、具体的な商品選び方まで、わかりやすく漫画で解説します。
※この記事はアフィリエイト広告を含みます
目次
「初心者に最適な投資」は手数料を取るための罠
「初心者は投資信託から」とか、「投資経験がなくてもファンドラップは安心」といった売り文句をよく見かけますが、基本的に投資家は何年続けようと、何かが有利になることはありません。
同じ株を同じ数量、同じタイミングで売買すれば、初心者だろうが上級者だろうが、リスクもリターンも全く同じです。
それなのに、やたらと「初心者に最適」な投資をすすめてくるのは、その商品が売りたいからです。
私が販売者の立場に立っておすすめの投資先を誠実に選ぶのであれば、コスト効率がよく、リスクバランスに優れ、利益が優れた商品をおすすめします。
それは相手が初心者でも上級者でも同じ商品。
つまり、初心者に最適な投資など存在しません。
銀行員さんは初心者を騙そうとしてるってこと?
彼らは運用のプロじゃなくて販売のプロだから、俺たちとは目的も考え方も根本から違うんだよ。
そんな環境で教育されるから、間違った理論を信じ込んでしまっているのかも。
銀行員さんも、賢い人は自覚してるだろうし、賢くて誠実な人なら仕事やめちゃいそうだね。
せっかくリスクをとって投資するんだから、いい商品を買わないとね。
ということで、こう!
やまちゃんかっこいい!!
「タイプ別オススメ投資術」も信じてはいけない
基本的に、資産運用の目標は利益を得ること。
初心者も上級者も、目指す目標は同じです。
それと同じように、性別や年齢も関係ありません。
雑誌や投資系のサイトに載っているような「投資家タイプ診断」や「年齢別おすすめ投資信託の選び方」というコンテンツは全てあてにならないと考えていいでしょう。
このような投資家タイプ診断に従って資産運用方針を決めるのは、雑誌の占いを見て人生を決めるようなものです。
合理的とは思えません。
雑誌やサイトだけではありません。
大手証券会社や銀行が提供するサービスにも、信用できないものが数多くあります。
たとえば野村證券が運営する「野村のゴールベース」というものがあります。
いま流行中のロボアドという種類のサービスです。
最新のAIを利用した投資のサポートツールとして提供されています。
ロボアドについて詳しくはこちら
私も野村のゴールベースを実際に試してみたのですが、
・部屋の中央と壁際、どちらのソファ座るか
・可愛いノラ猫にエサあげるか
など、資産運用とまるで関係のない質問の答えによって割り出された特定の投資信託をおすすめしてくる粗悪なツールでした。
このような質問の回答で大事な資産の運用先を決められてしまってはたまりません。
しかも、おすすめしてくる投資信託はすべて野村が運営する「のむラップ・ファンド」シリーズ。
自社運営の投資信託が売れれば、取引手数料も信託報酬もすべて野村證券グループの売上となります。
このツールは販売者の利益が最優先となっており、とても利用者の利益を考えているとは思えません。
野村證券に限らず
「ひとりひとりの資産状況やリスク許容度に合わせた最適な投資先を無料で選出します」
という名目で自社が儲かる商品をすすめてくるというのはありがちなパターン。
このようなアドバイスはまるで役に立ちません。
アドバイス型のロボアドは参考になる部分もあるけど、知識がないとゴミ商品との区別がつかないから、初心者こそ利用しちゃいけない。
「あなたはこんなタイプ」とか「初心者はコレ」は疑ってかからなきゃいけないね。
投げるの?投げないの?
売上ランキングも参考にならない
預けていた定期預金が満期になったときや退職金のタイミングなど、銀行はセールスをかけやすいタイミングで電話をかけてきます。
ある程度まとまった金額が宙に浮いている場合
「今後の資産運用について相談しませんか」
ということで窓口に呼び出されてカウンセリングされる流れになります。
私自身、銀行の窓口で何度か「資産運用相談」をしたことがありますが、今のところ有用な情報を得られたことはありません。
基本的には今後の使い道があるか質問され、とくに予定の無い場合は毎月分配型の投資信託や外貨預金などをおすすめされます。
この毎月分配型の投資信託と外貨預金は日本人の心理をうまくついた商品で、非常によく売れている商品です。
しかし、これらの商品を合理的に分析すると、買う理由が見つかりません。
どちらも多種多様な銘柄がありますが、全てダメです。
これについては下で解説します。
基本的に、銀行員さんは売れている投資信託をおすすめしてくることが多いのですが、このとき提示される「投資信託の人気ランキング」は全くあてになりません。
投資信託売上ランキングの比較
順位 | SBI証券 おすすめ! | みずほ銀行 |
---|---|---|
1 | レオス-ひふみプラス | みずほUSハイイールドオープン Bコース(為替ヘッジなし) |
2 | ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | みずほ豪ドル債券ファンド |
3 | SBI-SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ | ワールドアセットバランス(リスク抑制コース) |
4 | ニッセイ-ニッセイ日経225インデックスファンド | MHAM株式インデックスファンド225 |
5 | SBI-SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(年2回決算型) | netWINゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンド Bコース(為替ヘッジなし) |
2017年7月時点のデータです。 |
この比較表を簡単に解説してみましょう。
SBI証券のランキング解説
1位はカンブリア宮殿に出演したことでも有名なひふみ投信が運営する国内株系アクティブ投信「レオス-ひふみプラス」。
社長をはじめ、幹部や運用部の責任者は顔や名前が公開されており、信用できる投信として大人気。
実際に好成績が続いています。
3位と5位にランクインしているジェイリバイブは、ひふみに比べると知名度は少し下ですが、それを上回る好成績を出しています。
あとは低コストで世界中に分散できる外国株式インデックスファンドが2位。
国内株式の日経225インデックスファンドが4位。
ニッセイのインデックスファンドは、日本国内に5000本以上ある投資信託の中でもトップクラスに信託報酬が安く、かなり合理的で優れた商品です。
みずほ銀行のランキング解説
1位と2位はみずほ銀行の自社名が付いた毎月分配型の投資信託。
3位はバランス型、4位は国内株式インデックスと続いていますが、この4つは全て「アセットマネジメントOne」という、みずほフィナンシャルグループ傘下の企業が運営する商品です。
5位は米国中心のIT系企業を扱うアクティブ投信。
このような旬の投資テーマに沿った投信は売れやすいですが、内容が不明瞭なものが多く、全体的に信託報酬は高め。
SBIは投資家に好かれる合理的な商品と、実績を出している商品が売れてる。
みずほ銀行は販売者が売りたい商品が売れてる。
売上ランキングを参考にしてはいけない理由
投資に関する知識をある程度持っている人は、手数料が安くて選べる商品が多い証券会社の口座を持っているはずなので、基本的に銀行で投資信託を買うことはありません。
銀行で投資信託や外貨預金をする人のほとんどは、普通預金や定期預金しかしたことのない人です。
銀行は証券会社よりも客層が広く、対面するタイミングも多いので、窓口で営業をかけることが可能です。
私たちの預金残高と取引履歴をいつでも見ることができるので、給料や生活費はもちろん、
ボーナス時期や退職金・遺産・年金の有無など、お金の流れはほぼ全て把握されていると考えてよいでしょう。
「いまお金がなくて……」
という言い訳は使えません。
これらの理由から、銀行はかなり有利な営業を展開できるため、「売りたい商品」と「売れる商品」を限りなく近付けることができます。
当然、銀行は信託報酬・手数料が高い商品を売りたいのですが、
投資家は信託報酬・手数料が安い商品が欲しいので、両者の利益は相反します。
つまり、「銀行で売れている投資信託=良い投資信託」とは限らないので、銀行の投資信託売り上げランキングは全く参考になりません。
それに対面販売じゃないから銀行みたいに売りたい商品をコントロールしにくいんじゃないかな。
SBI証券の場合、上位の3つは特に良い商品だと思うよ。
じゃあ投資信託の売上ランキングは、会社によっては参考になるってことか。
はぁ、やまちゃんの投球また見たかったな~
そもそも、投資信託を普通に買う必要すらないかも。
じゃあまさか……
みんなも投資信託売上ランキングなんか参考にしちゃダメだぞ~!
投資で重要な3つのポイント
投資信託を選ぶ際、無視できない項目が3つあります。
・分散効果
・信託報酬(手数料)
・税金
これを無視したアドバイスは、投資家の利益を無視しているのと同じです。
「ITがこれから伸びるから今がチャンス」とか
「オーストラリアは資源が豊富だから沈まない」というような言葉は、アドバイスではなく営業のテクニックです。
購入した投資信託が利益を出すかどうかなど、未来のことは誰にもわかりませんが、手数料と税金は確実に発生します。
この2つをできるだけ排除するのが、合理的な投資選択です。
誠実に投資のアドバイスをするならば、非課税制度を利用し、手数料の安い証券会社で購入することを勧めるはず。
銀行マンはそんなことは言えないので、誠実な営業を行うことすら不可能ということになります。
でも、そこまで先のことが分かっているなら、一番伸びそうな会社の個別株を買った方が利益も大きいし、手数料も安い。
じゃあ投資信託を利用するメリットって何かあるの?
投資信託は分散効果が高い
それはどんな意味があるの?
こんな速い球、誰も打てるわけが……あ、あれは?
やまちゃんがリスクに打たれた!
これが投資のリスク。
SBI証券で2番目に売れている「ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」という投資信託があります。
この商品は、MSCIコクサイ・インデックスという指標に連動するインデックス投信です。
(配当込み、円換算ベース)
MSCIコクサイ・インデックスは、日本を除く先進国22か国の1400社以上の株価を平均した指標。
(正確には浮動株時価総額加重平均加重という計算方法で計算している)
つまり、この銘柄を1つ買うだけで世界中の1400社以上の株に投資するのと同様、非常に強力な分散効果が期待できます。
実際にこれだけ多くの種類の株を買うとなると、数千万~億単位のお金が必要になりますが、この投資信託ならば少額での分散投資も可能です。
じゃあ、この球見てて。
これじゃあ、また打たれちゃうんじゃ……。
たしかに投資のリスクはでかくて強い。でもこれならどうかな?
またやまちゃんの負けだ~!
でも、スコアボード見てごらん。
そうか、分散したボールたちがストライクを取ってたんだね!!
この勝負、やまちゃんの勝利!!
※ 筆者は野球のルールを知りません
分散投資をする理由
1つの株に集中投資すると、その銘柄の損益によって自分の資産が大きく左右されてしまいます。
企業の株価は様々な原因によって騰落(とうらく=アップダウン)するので、会社の不祥事・異常気象・法律が変わった場合など、頑張っても防げないような予期せぬ事態の影響を受け、ときには倒産してしまうことも。
そんなときも複数の会社に分散投資していれば、そのうちの1社や2社が倒産したとしても影響は少なくて済みます。
たとえ日本がまるごと金融危機に陥ったとしても、海外に投資している資産はほぼ影響を受けません。
そういう意味で、「ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」によって1400社以上に分散されている資産はかなりリスクに強い資産と言えます。
また、世界経済は全体的に成長し続けているので、その面で見ても魅力的な投資対象です。
投資信託は非課税制度が最も充実している
だから投資信託を「普通に買う」必要はないんだよ。
税金は投資家にとって大きなコスト。
基本的に、投資で発生した利益には20%の所得税と、0.315%の復興特別所得税が発生します。
つまり、株や投資信託で100万円儲けたとしても、手元に入る利益は80万円以下。
日本政府としてはこの税金も欲しいところですが、それ以上に、国民に投資をすすめることで銀行口座に眠っているお金を減らし、景気をよくしていきたいという思いがあります。
そこで、条件付でこの税金を免除する「非課税制度」をいくつか用意しています。
投資信託は非課税制度を最も有効に使える金融商品なので、できる限り利用しましょう。
iDeCo(個人型確定拠出年金)が最優先
2017年のいま最も有効な資産運用方法は、iDeCo(イデコ=個人型確定拠出年金)。
iDeCoを使って投資信託を購入しましょう。
iDeCoは、「自分で積み立てて運用する個人年金」として始まりました。
年金と同様に、毎月積み立てたお金を老後に受け取ることができます。
要は日本が提供する非課税プログラムなのですが、節税効果が圧倒的に高いのでやるだけでほぼ確実に儲かります。
簡単に特徴をまとめてみます。
・運用する商品(投資信託・定期預金など)を具体的に選ぶことができる
・積み立てる金額も自分で決められる
・自分で積み立てたお金は100%自分で受け取れる
・運用益が非課税
・積み立てたお金の所得税と住民税が非課税
・受け取り時も手厚い税制優遇がある
iDeCoのデメリット
・60歳まで受け取ることができない
これが一番大きなポイントだね。
iDeCo最大のメリットは非課税
積み立てたお金の所得税と住民税が非課税ということは、普段払っている税金が減るということ。
払わなければいけない税金が安くなるというのは利益が出ているのと同じことです。
つまり主婦・主夫などの、所得がない人を除いた、ほぼ全ての人に利益があります。
年利15%みたいなものだね!これはすごい!
iDeCoで運用できる商品は加入する証券会社や銀行によって変わりますが、大別すると投資信託・定期預金・保険商品の3種類。
定期預金で運用した場合は価額変動リスクがないので元本割れすることがありません。
iDeCoの運用にかかる手数料を差し引いても、確実にプラスになります。
iDeCoは投資信託で運用するべき
iDeCoは普段払っている税金が安くなるだけではありません。
投資信託の運用益や、定期預金の利息など、iDeCoで得た利益にも税金がかかりません。
先ほど解説したように、投資の利益には本来20.315%の税金が発生します。
この税金が無料になるというのはかなり大きなメリット。
定期預金や保険商品ではこのメリットを活用できません。
このメリットを最大限活用するには、投資信託を選ぶべきでしょう。
iDeCoは60歳になるまで払い戻しできないという性質上、長期投資が前提となります。
ITや新興国のトレンド的な投資信託ではなく、上で紹介した外国株式インデックスファンドのような、分散効果が高く、長期的な成長の見込める銘柄が最適と考えられます。
iDeCoみたいな積み立て型プログラムを利用して海外に分散すれば、自分の資産が勝手にリスクに強くなっていくよ。
つまりこんな感じ!
ストライクストライクストラーーイク!!
※ 筆者は野球のルールを知りません
非課税制度は必ず使う
iDeCoの他にも、NISA(ニーサ=少額投資非課税制度)や2018年から始まるつみたてNISAを使えば投資信託を非課税で利用することができます。
どちらも投資額の上限や運用できる期間などに制限はありますが、iDeCoと併用すればかなり大きな金額を運用可能。
「iDeCoとNISAを上限まで使い切ってもお金が余る」というなら話は別ですが、基本的に投資信託を通常購入することはありません。
ましてや、初めての投資で「銀行窓口ですすめられるままに投資信託を通常購入」という選択肢は考えられないことです。
毎月分配型の投資信託は買ってはいけない
銀行がすすめてくる商品の中に、毎月分配型投資信託というものがあります。
これは日本人の心理をうまく突いた「売れる」商品。
先ほど挙げた「みずほ銀行の投資信託売上ランキング」の1位と2位も毎月分配型投資信託でした。
この毎月分配型投資信託は粗悪な投資信託の代表格。買うべきではありません。
数学的に「確実に損をする」と断言できます。
この商品は「毎月分配型」という文字通り、1か月に1度分配金が振り込まれてきます。
この分配金は当然利益から拠出するものですが、利益が少ないときは元本を削ってでもひねり出すので(特別分配金)、毎月ほぼ決まった金額が振り込まれてきます。
まるで収入が増えたような錯覚を起こしてしまいますが、必ずしもそういうわけではありません。
また、投資先が上がり続けると考えるならば、分配金を受け取らずに投資元本に重ねていけば来月の利益はより大きくなるはず(複利の法則)。
合理的に考えると、「分配金は受け取らないほうが良い」ということになります。
再投資するならまた税金を払わなきゃならない。
何重にも税金払うなら、おとなしくふるさと納税したほうがいいよ。
・複利の法則が使えない
・課税のタイミングが早まる
この2つだけでも買わない理由として充分なのですが、このタイプの商品は分配する金額を少しでも多く見せたいがために、日本の株をブラジルレアル建てで投資するようなわけのわからない投資を行っていたり、手数料がやたらと高かったり、商品としてめちゃくちゃなものばかりです。
・毎月分配型投資信託は買わないこと
・毎月分配型投資信託をすすめてくる人は信じないこと
おすすめする商品は誰にでも同じ
私がおすすめする金融商品は、初心者でも上級者でも、ましてや所得も性格も関係ありません。
基本的に、誰にでも同じものをすすめます。
まずはiDeCoで分散投資
株だFXだと攻める前に、今持っている資産を硬く強くすることが優先です。
まずはiDeCoで節税しつつ、海外資産を取り入れましょう。
外国株式系インデックス投信は、日本円や国内株が持つリスクとは離れた場所にあり、倒産リスクにも圧倒的に強いのが特徴です。
1つの金融商品でリスク分散できるという意味では、かなり合理的な商品です。
また、外貨と違って中長期的な成長も期待できます。
外国株式系インデックス投信といってもいくつもあるので、最も信託報酬が安い商品を選ぶと良いでしょう。
具体的には、マネックス証券の「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」が最も低コスト。
金融機関 | 口座管理手数料 | 加入時・移換時の手数料 | 国内株式系投信の最低信託報酬 (税込) | 外国株式系投信の最低信託報酬 (税込) |
---|---|---|---|---|
SBI証券 (セレクトプラン) おすすめ! | 0円 | 0円 | 0.154% 以内 (eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)) | 0.1023% 以内 (eMAXIS Slim 先進国株式インデックス) |
マネックス証券 おすすめ! | 0円 | 0円 | 0.154% (One DC 国内株式インデックスファンド) | 0.1023% 以内 (eMAXIS Slim 先進国株式インデックス) |
SBI証券 (オリジナルプラン) | 0円 | 0円 | 0.176% (三井住友-三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド) | 0.154% (DCニッセイ外国株式インデックス) |
楽天証券 | 0円 | 0円 | 0.176% (三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド) | 年0.10989% (たわらノーロード・先進国株式) |
スルガ銀行 | 270円 | 0円 | 0.572% (DC・ダイワ・ストックインデックス225) | 0.77% (インベスコMSCIコクサイ・インデックス・ファンド) |
大和証券 | 0円 | 0円 | 0.2750% (DCダイワ日本株式インデックス) | 0.275% (DCダイワ外国株式インデックス) |
マネックス証券のiDeCoは口座管理手数料と加入時手数料が無条件で無料。
そのほかにiDeCo自体の手数料として、国民年金基金連合会に支払うものはありますが、そこまで負担してくれる証券会社・銀行は今のところ無いので、手数料はマネックス証券が最安と言えます。
マネックス証券が取り扱っている「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」は、数ある外国株式インデックス投信の中でも、最も安い信託報酬。
インデックス投信よりもハイリターンを目指すアクティブ投信も、良い商品が揃っています。
中でも「SBI中小型割安成長株ファンド(通称:ジェイリバイブ)」はかなり高い実績を出している、大人気の投資信託です。
証券会社自体のコストが安く
おすすめできる商品がラインナップ
今からiDeCoを始めるならば、マネックス証券がおすすめです。
実際の利用画面はこんな感じ。
ほとんどのサラリーマンの場合、iDeCoの限度額は毎月2万3000円=年間27万6000円。
30歳から60歳までの30年間続けた場合は828万円積み立てることになります。
これだけの長期間に渡って積み立てるとなると、節税効果だけでも100万円以上の効果が見込めます。
毎月分配型投資信託なんかよりも、よっぽど老後資金の助けになるはず。
iDeCoについて詳しくは過去の記事をご覧ください。
【関連記事】iDeCoとは|個人型確定拠出年金のわかりやすい図解とおすすめ商品
IPOは余剰資金の有用な使い道
次に、IPO株がおすすめです。
IPO株は、新規公開株のこと。
株式会社が新たに上場するとき、提携する証券会社が株式の購入者を募集します。
このときの公募価格は基本的に割安。
初値が上回る可能性は極端に高く、場合によっては1口で100万円以上の儲けが出ることもあります。
多くはお金持ちの、証券会社のお得意様の手に渡りますが、ごく一部は抽選形式で販売されます。
高値がつきそうなものは倍率が高く、よほど運がよくない限り当たりませんが、それ以外の株はちょこちょこ当たります。
当然、初値が公募価格を下回る可能性もあるし、初値が高くても売るタイミングによっては損してしまうリスクもあります。
しかし当選しない限り支払いは発生しないので、応募するだけならリスクはゼロ。
基本的に応募する際には見せ金が必要なので、貯金はこのIPO株の購入用に、いつでも動かせるようにしておくのが良いでしょう。
IPOについて詳しくは過去の記事をご覧ください。
大体20万円くらい持っていれば始められるけど、100万円くらいあると応募しやすいと思います。
お金が余ったらNISAでETF
IPO資金としては100万円程度あれば充分。
お金が余っていると感じ始めたらNISAでETFを買いましょう。
ETFは、株式として取引できる投資信託のこと。
通常の投資信託よりも低コストで売買できるので、NISAを使って課税も避けることができれば、非常に効率的な投資となります。
具体的な商品としては、アメリカに上場しているETF「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(通称VT)」が最も効率的だと考えています。
これは世界の約47か国、約8000銘柄で構成されている上場インデックス投信です。
分散効果がかなり高く、購入コストも安いので、分散投資の対象としては理想的な商品です。
これについては別の記事で詳しく書く予定です。
ETFについて詳しくは過去の記事をご覧ください。
一応、銀行預金よりは変動タイプの個人向け国債の方がインフレに強いからおすすめかな。
まとめ
これを読んでいる多くの方は
銀行預金+国内の不動産=全財産
となっているのではないでしょうか。
一方で、日本はインフレ(物価の上昇)を目指しています。
市場が正常に回れば収入も同時に上がるはず。
たとえランチが5000円になっても、サラリーマンの月給が300万円になれば何も変わらないような気もします。
それでも、銀行預金はそのまま。
そう考えると、貯金の価値は今後痩せていってしまうおそれがあります。
このように、一般的にノーリスクとされている銀行預金でもインフレリスクを抱えています。
私は外国株式系のインデックス投信や株式を中心に、リスクに強い資産を作るのが、より合理的な資産運用だと考えています。
私は今28歳。働き始めてから10年が経ちましたが、生きていればあと30年くらいは働き続けるでしょう。
つまり、若い人は貯金より、今後得る収入の方が多いと考えられます。
それならば、今持っているお金のほとんどをリスク商品に投じても問題ないはず。
私は今持っている資産の半分ほどは海外株式に投じており、さらに海外資産に傾けていってもいいのではないかと思っています。
ただし、定年後や働けない場合など、今後の収入を見込めない方はリスク資産に多くを投じるべきではありません。
投資信託などを持っているならば、それ以上買い増さずに計画的に切り崩していくとよいと思います。
変な雑誌やサイトに載っているような「年齢別投資診断」は、投資する銘柄でリスクを調整しようとするのですが、これは誤りです。
年齢がいくつだろうと、投資額がいくらだろうと、基本的におすすめの投資対象は同じ商品になるはず。
リスクは投資する分量で調整するべきです。
合理的な商品を、必要な分だけ買うことが重要です。
「歳をとったから毎月分配型の国内大型株」みたいな理論は一回も納得できたことがない。
ターゲット型の投資信託は子供だましやオレオレ詐欺の仲間だと思ってるよ。
投資のコストから目を逸らさず、優れた商品を必要な分だけ買うのが正しい資産運用。
そこには初心者も上級者もないはず!
ということで最後だし、すごいの投げて。
ブラジルの人ー!聞こえますか~~!??きゃんゆーサバーイブ!!?
急に恥ずかしくなっちまったからよ、今日はこの辺で切り上げような。
それじゃあ、また読んでくれよな。Can You Survive?
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そんなことまでわかるなんて、やまちゃんってすげえよなあ。