つみたてNISAは、税金をかけずに投資信託を積立運用できる資産運用プログラムの愛称です。NISAやiDeCoに似てるけど、怪しい投信やゴミみたいな投信はそもそも買えないやさしいシステムで初心者も安心!つみたてNISA・NISA・iDeCo、それぞれ最適なのはどんな人?
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NISAとかつみたてNISAとか色々あるけどさ、結局iDeCo(個人型確定拠出年金)だけやっておけば良いんでしょ。なんとなくわかってきたぜ。
でもつみたてNISAはめちゃめちゃ使いやすいし簡単だから、これから資産形成していく人や、とにかく本業に集中したいって人にはおすすめできるよ!
2018年1月から、つみたてNISAが始まりました。
つみたてNISAはNISA・ジュニアNISAに続く、3つめの少額投資非課税制度です。
簡単に言えば、毎年40万円までの投資ならば税金が免除されるお得なシステム。
文字通り「積立」に特化したNISAで、積み立てたい商品と金額を設定すれば、あとは放っておくだけでも勝手に資産運用されていきます。
選べる商品は国が指定した投資信託のみ。
信託報酬(運用中の手数料)が異様に高い商品や、流行に乗ってるだけみたいなギャンブル性の高い商品はあらかじめ除かれています。
今まで投資をしたことがない人でも始めやすいと言えます。
SBI証券などのネット証券と組み合わせれば、購入時や解約時の手数料も無料になります。
売買手数料も税金も無料となると、限りなく低いコストで資産運用を始められます。
投資の初心者・上級者に関わらず、資産運用をしたい、あらゆる人におすすめです。
それ怪しくない?
・金融機関は、少額ながら安定的な投資家を多く確保できる
・個人投資家は中長期的な利益と節税効果が期待できる
と、うまくいけば全員がメリットを受けられる制度なんだよ。
今までのNISAとは全然違うの?
詳しく解説していくけど、まずは無印NISAとつみたてNISAとiDeCoの3つは何が違うのか、簡単に比較してみるね。
比較項目 | NISA | つみたてNISA | iDeCo |
---|---|---|---|
お得さ | ★★★☆☆ 運用益非課税 | ★★★☆☆ 運用益非課税 | ★★★★★ 普段払う税金まで安く |
気軽さ | ★★★★★ いつでも売却可 | ★★★★★ いつでも売却可 | ★★☆☆☆ 60歳まで払い戻せない |
手軽さ | ★★★☆☆ 原則、自分で購入/売却 | ★★★★★ 自動積立 | ★★★★★ 自動積立 |
年間投資限度額 | 120万円 | 40万円 | 14万4000円~81万6000円 |
運用可能期間 | 5年間 ロールオーバーで10年間 | 20年間 | 原則60歳まで |
投資できる商品 | 株・投資信託 | 一部の投資信託 | 一部の投資信託・預金・保険 |
非課税対象 | 運用益 | 運用益 | 運用益・所得税・住民税 |
いつでも引き出し | できる | できる | できない |
特記事項 | 2023年分で終了予定 つみたてNISAと併用不可 | NISAと併用不可 | 途中解約不可 (積立の中止は可能) |
でも似たり寄ったりのような気もするなあ。
でもそれぞれ特徴がある。ベストな使い方を考えてみよう!
目次
NISAって何?
ニサ? ニーサ? エヌアイエスエイ?
いつかアニメ化して良い声優さんつけてもらえるように頑張ろうね。
私たちは数多くある金融機関(銀行や証券会社など)の中から1つだけ選び、NISA口座を開設することができます。
口座を作る金融機関によって、選べる商品や手数料が変わってきます。
NISA口座で購入した金融商品の配当や譲渡益には、最長5年のあいだ税金がかかりません。
通常、金融商品の運用益には20.315%の税金がかかるので、100万円の利益が出た場合は約20万円が引かれ、約80万円が手元に入ります。
NISAならばこの税金が非課税になるので、この利益100万円はまるまる自分の手元に入ることになります。
金融商品は年間120万円まで購入することができます。
購入した金融商品は最長5年間まで非課税となるため、NISA口座で同時に運用できるのは最大で600万円までということになります。
NISA口座はひとり1口座まで。20歳以上の日本在住者なら誰でも利用することができます。
選べる商品は金融機関次第ですが、銀行では株式型投資信託のみ選択可能で、証券会社ならば債券型やバランス型投資信託のほか、個別の国内株式や外国株式など、様々な商品を取り扱っています。
また、金融機関によって手数料も違うので、金融機関を選ぶ際は商品と手数料を見て選びましょう。
基本的には手数料が安く、取り扱い商品数でも優れるネット証券がおすすめです。
こうして投資にかかる税金と手数料を抑えられれば、投資の利益は大幅に上昇します。
運用できる金額に縛りがあるのがネックですが、2016年からはジュニアNISAも始まりました。
ジュニアNISAの加入対象者は0~19歳まで。本人だけでなく、親権者や祖父母が代理で運用することができます。
こちらは年間80万円までを5年間、同時に運用できるのは最大で400万円まで。
そして第3のNISAとして、2018年1月よりつみたてNISAが始まりました。
つみたてNISAとは
月1~2万円が限界!
NISAは5年しか運用できないからね。
おいら貯金もないし保険も入ってないから、いざというときに下ろせないのは困るなあ。
普通に貯金するのがすごく勿体ないような気がしてよ。
年間40万円までの金額を積み立て、自分で選択した投資信託を非課税で運用することができます。
積立のスパンは毎日・毎週・毎月、と自分で選択可能。
最も大きなポイントは、無印NISAが5年間しか運用できないのに対して、つみたてNISAは最長20年間運用可能なこと。
ただし、つみたてNISAで運用できる商品は金融庁が選定したごく一部の投資信託に限られます。
無印NISAでは株式にも投資できましたが、つみたてNISA口座で株は買えません。
商品のキャリアや純資産の大きさ、信託報酬(実質的な手数料)の安さなど、金融庁が決めた厳しい基準を満たし、長期での資産形成に適した投資信託とETFのみ選択可能です。
つみたてNISAのメリットとデメリット
今までのNISAとは期間・商品・金額がちょっとずつ違う、つみたてNISA。
いくつか優れているポイントがあるので、簡単にまとめてみましょう。
メリット:最大運用額が大きい
つみたてNISAの年間投資上限は40万円。無印NISAの年間投資上限120万円に比べるとなんとも控えめですが、20年間続けた場合、最大800万円まで運用可能です。
無印NISAは120万円×5年間=600万円が限界なので、長い目で見ればつみたてNISAの方が大きな資産を非課税で運用することができます。
メリット:変な商品を買わされない
つみたてNISAで購入できるのは、金融庁が選定したおよそ120本の投資信託のみ。
「家計の安定的な資産形成に関する有識者会議」(第2回)によって、その基準が発表されています。
5年以上存続していることや、純資産が50億円以上であることなど、長期で運用可能な商品であることが前提で選ばれています。
新しい投資信託の中には、流行を追うだけの短期的な見通しの商品や、資産不足によって途中で運用停止になる商品などもあるので、長期運用に適していないどころかそもそも不可能な場合もあります。
これら長期運用に不向きな商品をあらかじめはじいてくれているので、商品選びの時間が大幅に短縮できます。
また、選定基準には信託報酬(運用中にかかる実質的な手数料)が一定以下かつ販売手数料が無料であることという条件も明記されています。
具体的には、
▼販売手数料
・投信=0%
・ETF=1.25%以下
▼信託報酬
・投信=1.5%以下
・ETF=0.25%以下
という制限があります。
これによって、銀行員や証券マンから手数料目当ての不誠実なセールスを受ける危険もなくなりました。
毎月分配型の投資信託も全てはじかれているので、どの投資信託を選んでも複利の効果が期待できます。
メリット:いつでも払い戻せる
つみたてNISAに似た制度として、iDeCo(個人型確定拠出型年金)というものがあります。
iDeCoも毎月積み立てたお金で金融商品を購入し、非課税で運用していくプログラムなのですが、こちらはあくまで「自分で積み立てて運用する個人年金」という位置なので、60歳になるまで払い戻すことができません。
その点、積み立てNISAはいつでも下ろすことができます。
とにかく取り回しが良い(資金拘束されない)ので、あまり貯金がない状態でも気軽に始めることができます。
結婚式が控えている場合や、子供が生まれるかもしれない場合など、今後の出費に不安がある場合も、つみたてNISAを中心に組めば安心です。
ただしiDeCoは運用益への税金だけでなく、積み立てた分だけ所得税と住民税が安くなるというメリットがあるので、運用益が出た場合もゼロだった場合も、どちらにしろお得です。
払わなければいけない税金が安くなるというのは利益が出ているのと同じこと。iDeCoは使いにくさこそあるものの、間違いなく現在最強の資産運用法です。
iDeCoについて詳しくは過去の記事をご覧ください
>>iDeCoとは|いま最強の節税術、確定拠出年金を図解する
デメリット:1年間に投資できる金額が少ない
無印NISAの年間投資上限120万円に対し、つみたてNISAの年間積立上限は40万円。3分の1しかありません。
また、NISAとつみたてNISAは併用できないので、どちらか片方を選ばなければなりません。
毎月3万円以上捻出するのが難しい方はつみたてNISAを選択して問題ありませんが、これまで毎年NISAの投資額を使い切っていたような方には正直物足りないでしょう。
上述のiDeCoも併用すれば、
会社員なら年間67万6000円
自営業なら年間121万6000円
まで非課税で運用することも可能ですが、どうしても今までのNISAのような使い方はできないので、個別株にこだわる方や、金額の面で物足りないという方もいるかもしれません。
デメリット:購入タイミングが決められない
積立商品全般に言えることですが、商品の購入タイミングが決められません。
年初に高値が付いていた商品が中旬に下がり、年末でまた持ち直したとします。
この場合、つみたてNISAで毎月購入していた場合よりも、
年初は我慢して、中旬に一気に発注した方が大きな利益を出すことができます。
金融商品が今後値上がりするのか値下がりするのか、確かなことは誰にもわかりませんが、私自身「今は高すぎる……」と思って株を買い渋ることはよくあります。投資信託も同様に、買い時や売り時を自分で決めたい人は無印NISAの方が悔いなく取引できるでしょう。
ドル・コスト平均法
金融商品を「定期的」に「決まった金額ずつ」購入する方法をドル・コスト平均法と呼びます。
多くの投資家が取り入れている手法で、資産運用の基本テクニックのひとつ。iDeCoやつみたてNISAは自動的にこの買い方となります。
これは一概にメリットやデメリットに分類できるものではありませんが、合理的な買い方です。
ドル・コスト平均法の特徴は、運用商品の価格が安いときは購入する口数が増え、反対に高いときには投資する口数が減ること。
これを機械的に繰り返していくため、結果的に「買い逃し」や「高値づかみ」を避けやすくなります。
投資信託の価格が1万円のときは1口買い、
投資信託の価格が5000円のときは2口買う。
結果、合計2万円で3口購入。
投資信託の価格が1万円のとき、
投資信託の価格が5000円のとき、それぞれ1口ずつ買う。
結果、合計1万5000円で2口購入。
上記2つの買い方をしたのち、価格が1万円にあがった時点で全て売却すると、
例1は1万円の利益
例2は5000円の利益となります。
前者は安いタイミングで2口購入しているので、買い逃しを回避することができたと言えます。
つみたてNISAは使える?使えない?
やったほうが良いの?
つみたてNISAの枠が空いてるなら、貯金より優先して良い。どうしても無印NISAをやりたい人以外は選んで間違いない。
20~30代の「これから資産形成をしよう」という人にとっては、家計に無理な負担をかけず、複利の効果を利用して時間をかけて資産を膨らまし、倒産リスクや経済破たんリスクに強い資産を形成できることが理想的。
つまり、
・積立
・長期
・分散
この3点を押さえる必要があります。
つみたてNISAはこの条件をすべてクリアできます。
無印NISAでも積立投資と分散投資は可能ですが、運用期間が5年までという制約があるので長期投資はできません。
また、無印NISAはあくまで2023年までの期間限定で行う景気刺激策とされており、2024年以降はNISA口座で新たに商品を購入することはできなくなります(今後延長される可能性もある)。
その後は残った商品の運用のみ行う口座となり、2023年購入分の運用が終わる2028年には完全に役目を終える予定です。
それに比べてつみたてNISAは期限が決められていないので、安心して資産を委ねることができます。
つみたてNISA口座を作るなら、手数料と取扱商品に優れたSBI証券がおすすめです。
>> SBI証券の公式サイトはこちら
便利なつみたてNISAと、お得なiDeCo
つみたてNISAは長期運用向きのプログラムでありながら、いつでも払い戻せて非常に便利。
私は「貯金を始める」のと同じように、気楽に始めて良いものだと考えています。
ただし、単純にお得さだけ見るとiDeCoに見劣りします。
iDeCo(個人型確定拠出年金)は60歳になるまで払い戻せない代わりに、普段払っている税金まで安くなるというメリットがあります。
節税効果が半端じゃないので、実質やれば儲かる状態です(主婦・主夫などを除く)。
また、iDeCoはつみたてNISAと併用できるので、掛け金が上限まで達した場合は、つみたてNISAとの併用がおすすめです。
[keisanki]
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iDeCoにいくら積み立てると、どれくらいの節税効果があるのか、
カンタンに計算してみましょう。
年収
掛け金
年齢
計算結果(目安)
節税効果は年間 円
65歳まで積み立てると……
合計 円の節税効果があります。
※ 基礎控除と給与所得控除のみ考慮した簡易計算機です。節税効果のイメージを掴むための概算なので、実際の金額とは異なります。
あくまで参考程度にご利用ください。
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合計171万1200円の節税効果だってよ!
つみたてNISAは誰にでもおすすめしやすい
でも友達から資産運用について相談されると、いつもつみたてNISAをおすすめしちゃうんだよね。
この前は「投資には初心者も上級者も関係ねえ! 誰相手でも俺は同じもんすすめるぜ!!」って言ってたじゃん。
その点、つみたてNISAは誰にでもおすすめできちゃう。
友人から「投資を始めたい」という相談をもらうことがあります。
結婚や離婚、就職や転職といったきっかけがあり、今後の資産形成について考え始めた段階の人が多く、ほとんどのケースで貯金は0〜50万円ほど。
また、近いうちに引越しや出産、結婚式や養育費の支払いが控えていたりします。
このような状態でiDeCoをはじめても投資額が捻出しにくく、節税効果もあまり期待できません。
資金拘束されるデメリットのほうが大きく感じられます。
iDeCoを始めるならば、3か月程度は働かなくても生活できるくらいの蓄えと、ある程度安定した生活環境が欲しいところです。
一方で、つみたてNISAは貯金が全くなくても問題ありません。
つみたてNISAで積み立てた資産は自由に売却できるので、流動性リスクは一般的な貯金とさして変わりません。
借金さえなければ、すぐに始めて良いでしょう。
他にも、iDeCoを利用してもメリットが限定的になってしまう主婦・主夫(所得税が免除されているひと)や50代の方、年齢が60歳以上でiDeCoに加入できない人はつみたてNISAを優先的に利用しましょう。
つみたてNISAはいつでも下ろせるから、貯金が全くない人でも始められる。
おいらは絶対つみたてNISAだな! 決まり!
つみたてNISAで買える おすすめ商品
つみたてNISAは、金融庁の取り決めた厳しい条件をクリアした長期運用向きの投資信託しか購入できません。
現在、日本国内で売られている公募型ファンド(誰でも買える投資信託)は5000本以上あります。
つみたてNISAで購入できるのは、このうち約120本のみ。
ある程度たしかな条件で選定されてるみたい。
つみたてNISAを開始するにあたって、2016年11月に金融庁が選定した投資信託の条件は以下の通り
積立NISAの運用商品選定基準 | |
---|---|
公募株式投資信託であること | |
株式型・資産複合型投信であること | |
インデックス投信 ・信託設定期間が20年以上 ・毎月分配型でない ・デリバティブでレバレッジをかけない ・信託報酬(毎年の運用管理費用)が一定割合以下 ・販売手数料が無料(ノーロード) | アクティブ投信 ・5年以上存続 ・存続年数の3分の2以上で資金流入超過 ・総資産50億円以上 ・信託設定期間が20年以上 ・毎月分配型でない ・デリバティブでレバレッジをかけない ・信託報酬(毎年の運用管理費用)が一定割合以下 ・販売手数料が無料(ノーロード) |
以上の条件をクリアした約50本が選定される。 |
運用できる商品の選択肢は無印NISAよりもかなり少なくなりますが、私が買っても良いと思える投資信託は全て対象内でした。
つみたてNISAは長期で運用するという前提があるので、倒産リスクや破たんリスクに強いことが商品選びの必須条件。
「日本はこの先20年間1度も破たんすることなく、好景気が続く」と予想するならば日経平均系のeMAXIS Slim 国内株式インデックスやTOPIX系のたわらノーロード TOPIXを選択するのもアリですが、より分散効果の強い外国株式か先進国株式のインデックスファンドを選択するのが合理的でしょう。
おすすめはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
それで、結局どれ買えば良いのか教えてくれよ。
eMAXIS Slimシリーズの米国株バージョン!
アジアやヨーロッパには投資しないから全世界株式に比べて分散効果は低いんだけど、余計な株まで買わないのはメリットでもあるよ。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | |
---|---|
運用方法 | 米国株式 |
連動指数 | S&P500 |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信株式会社 |
信託報酬 | 0.1728%以内 |
取扱金融機関 | ・岩井コスモ証券(インターネット専用) ・SMBC日興証券(ダイレクトコース専用) ・SBI証券 ・カブドットコム証券 ・GMOクリック証券 三菱UFJ国際投信ダイレクト(mattoco) ・松井証券 ・マネックス証券 ・楽天証券 ・フィデリティ証券 ほか |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、アメリカの代表的な指標S&P500に連動するインデックス投信です。
この投資信託を買うと、アメリカの上位500社に分散投資するのと似た効果があります。
外国株系の投資信託にはたとえ日本の株式市場が暴落したとしても影響を受けにくいという特徴があります。
外国株式に投資するのはリスキーに思えるかもしれませんが、私は資産の100%を国内資産(銀行預金・国内株式・不動産など)にしておくほうがリスキーだと考えています。
日本に住み、日本で働く限り、私たちの財産や収入は日本経済に大きく左右されます。
普通に暮らして貯金しているだけだと国内資産に集中してしまい、国内のリスクに対して非常に脆い資産となるおそれがあります。
また、世界一の投資家ウォーレン・バフェットは
「個人投資家は資産の90%を使って、できるだけ低コストな形でS&P500に投資するべきだ」と勧めています。
(2013年 株主への手紙)
つみたてNISAでeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に積み立てれば、限りなく低いコストでS&P500に投資できます。
購入時手数料も税金もかかりません。
取り扱いのある証券会社の中では、商品ラインナップ・コストともに優れたSBI証券がおすすめです。
その他のおすすめ商品
分散重視なら、MSCIコクサイ・インデックスに連動する中で最も手数料の安いeMAXIS Slim 先進国株式インデックスもおすすめできます。
つみたてNISAの枠内なら、これに全額投資しても良いと思います。
モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナルが公表している国際的な株価指数。
日本を除く先進国22カ国の時価総額、それぞれ85%以上をカバーするように選出された1400種以上の銘柄を元に算出している。
また、アクティブ投信の中には、いま最も勢いのあるファンド「ひふみ投信」もラインナップしています。
上に挙げたインデックス投信に比べると分散効果が若干薄れる他、信託報酬も5倍近い1.0584%。
しかし、2008年に設定されて以来、純資産総額は右肩上がり。
資産運用としてはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)や、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスが合理的ですが、ひふみ投信を選ぶのも良いかもしれません。
また、「結い2101」も注目です。
鎌倉投信が運用・販売している商品で、「いい会社」に投資することを目的とした投資信託です。
投資を通じてより良い社会づくりに貢献したい気持ちのある方や、公式サイトに書かれているような理念に賛同できる方には最適な商品です。
中小企業を中心に投資していくので、日経平均に左右されにくいという特徴もあります。
ただし、結い2101は鎌倉投信でしか購入することができません。
つまり、つみたてNISAで買うには鎌倉投信につみたてNISA口座を作る必要があります。
また、鎌倉投信では他の商品を販売していないので、複数の商品に投資することはできません。
つみたてNISAの条件をクリアした商品一覧
インデックス・バランスファンド
分類 | ファンド名 | 信託報酬 |
---|---|---|
全世界 | EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド | 0.15% |
全世界株式インデックス・ファンド | 0.518% | |
野村つみたて外国株投信 | 0.205% | |
三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド | 0.27% | |
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) | 0.153% | |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 0.153% | |
eMAXIS 全世界株式インデックス | 0.648% | |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.24% | |
新興国 | EXE-i つみたて新興国株式ファンド | 0.195% |
たわらノーロード 新興国株式 | 0.367% | |
iFree 新興国株式インデックス | 0.367% | |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド | 0.366% | |
野村インデックスファンド・新興国株式 | 0.648% | |
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド | 0.605% | |
i-SMT 新興国株式インデックス(ノーロード) | 0.356% | |
SMT 新興国株式インデックス・オープン | 0.648% | |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.205% | |
eMAXIS 新興国株式インデックス | 0.648% | |
三菱UFJ国際-つみたて新興国株式 | 0.367% | |
Smart-i 新興国株式インデックス | 0.367% | |
先進国 | EXE-i つみたて先進国株式ファンド | 0.116% |
たわらノーロード 先進国株式 | 0.216% | |
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり> | 0.216% | |
米国株式インデックス・ファンド | 0.486% | |
iFree S&P500インデックス | 0.243% | |
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり) | 0.205% | |
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし) | 0.205% | |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.204% | |
農林中金<パートナーズ>つみたてNISA米国株式 S&P500 | 0.486% | |
野村インデックスファンド・外国株式 | 0.594% | |
野村インデックスファンド・外国株式・為替ヘッジ型 | 0.594% | |
外国株式指数ファンド | 0.54% | |
i-SMT グローバル株式インデックス(ノーロード) | 0.205% | |
SMT グローバル株式インデックス・オープン | 0.54% | |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.107892% | |
eMAXIS 先進国株式インデックス | 0.648% | |
つみたて先進国株式 | 0.216% | |
つみたて先進国株式(為替ヘッジあり) | 0.216% | |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.17% | |
Smart-i 先進国株式インデックス | 0.216% | |
日経225 | 朝日ライフ 日経平均ファンド | 0.54% |
たわらノーロード 日経225 | 0.184% | |
しんきんノーロード日経225 | 0.421% | |
iFree 日経225インデックス | 0.184% | |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド | 0.194% | |
ニッセイ日経225インデックスファンド | 0.27% | |
農林中金<パートナーズ>つみたてNISA日本株式 日経225 | 0.378% | |
野村インデックスファンド・日経225 | 0.432% | |
野村つみたて日本株投信 | 0.184% | |
i-SMT 日経225インデックス(ノーロード) | 0.184% | |
SMT 日経225インデックス・オープン | 0.4% | |
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | 0.1512% | |
eMAXIS 日経225インデックス | 0.432% | |
つみたて日本株式(日経平均) | 0.194% | |
Smart-i 日経225インデックス | 0.184% | |
TOPIX | たわらノーロード TOPIX | 0.184% |
iFree TOPIXインデックス | 0.184% | |
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド | 0.194% | |
ニッセイTOPIXオープン | 0.54% | |
野村インデックスファンド・TOPIX | 0.432% | |
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 0.173% | |
i-SMT TOPIXインデックス(ノーロード) | 0.184% | |
SMT TOPIXインデックス・オープン | 0.4% | |
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | 0.1512% | |
eMAXIS TOPIXインデックス | 0.432% | |
つみたて日本株式(TOPIX) | 0.194% | |
Smart-i TOPIXインデックス | 0.184% | |
JPX日経400 | iFree JPX日経400インデックス | 0.211% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド | 0.211% | |
野村インデックスファンド・JPX日経400 | 0.432% | |
SMT JPX日経インデックス400・オープン | 0.4% | |
eMAXIS JPX日経400インデックス | 0.432% | |
ターゲットイヤー | 三井住友・DCターゲットイヤーファンド2040(4資産タイプ) | 0.454% |
三井住友・DCターゲットイヤーファンド2045(4資産タイプ) | 0.454% | |
eMAXIS マイマネージャー 1970s | 0.54% | |
eMAXIS マイマネージャー 1980s | 0.54% | |
eMAXIS マイマネージャー 1990s | 0.54% | |
バランス型 | JP4資産均等バランス | 0.238% |
たわらノーロード 最適化バランス(安定型) | 0.54% | |
たわらノーロード 最適化バランス(安定成長型) | 0.54% | |
たわらノーロード 最適化バランス(成長型) | 0.54% | |
たわらノーロード 最適化バランス(積極型) | 0.54% | |
たわらノーロード 最適化バランス(保守型) | 0.54% | |
たわらノーロード バランス(8資産均等型) | 0.238% | |
たわらノーロード バランス(堅実型) | 0.238% | |
たわらノーロード バランス(標準型) | 0.238% | |
岡三 日本株式・Jリートバランスファンド | 0.205% | |
iFree 8資産バランス | 0.238% | |
ダイワ・ライフ・バランス30 | 0.194% | |
ダイワ・ライフ・バランス50 | 0.216% | |
ドイチェ・ETFバランス・ファンド | 0.4238% ±0.01% |
|
東京海上・円資産インデックスバランスファンド | 0.41% | |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型) | 0.237% | |
DCニッセイワールドセレクトファンド(安定型) | 0.173% | |
DCニッセイワールドセレクトファンド(債券重視型) | 0.194% | |
DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型) | 0.216% | |
ニッセイ・インデックスパッケージ(国内・株式/リート/債券) | 0.305% | |
ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式/リート/債券) | 0.35% | |
野村6資産均等バランス | 0.238% | |
野村インデックスファンド・海外5資産バランス | 0.648% | |
野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型 | 0.54% | |
ブラックロック・つみたて・グローバルバランスファンド | 0.63% | |
三井住友・DC年金バランス30(債券重点型) | 0.238% | |
三井住友・DC年金バランス50(標準型) | 0.248% | |
SBI資産設計オープン(つみたてNISA対応型) | 0.54% | |
SMT 8資産インデックスバランス・オープン | 0.54% | |
SMT 世界経済インデックス・オープン | 0.54% | |
SMT 世界経済インデックス・オープン(債券シフト型) | 0.486% | |
世界経済インデックスファンド | 0.540% | |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.227% | |
eMAXIS 最適化バランス(マイ ゴールキーパー) | 0.54% | |
eMAXIS 最適化バランス(マイ ディフェンダー) | 0.54% | |
eMAXIS 最適化バランス(マイ ミッドフィルダー) | 0.54% | |
eMAXIS バランス(4資産均等型) | 0.54% | |
eMAXIS バランス(8資産均等型) | 0.54% | |
つみたて4資産均等バランス | 0.238% | |
つみたて8資産均等バランス | 0.238% | |
たわらノーロード バランス(積極型) | 0.238% | |
ダイワ・ライフ・バランス70 | 0.238% | |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) | 0.237% | |
DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型) | 0.238% | |
ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式) | 0.35% | |
ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式/リート) | 0.35% | |
三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド | 0.227% | |
三井住友・DC年金バランス70(株式重点型) | 0.259% | |
SMT 世界経済インデックス・オープン(株式シフト型) | 0.594% | |
eMAXIS 最適化バランス(マイ ストライカー) | 0.54% | |
eMAXIS 最適化バランス(マイ フォワード) | 0.54% | |
りそなAM つみたてバランスファンド | 0.234% |
アクティブファンド
分類 | ファンド名 | 信託報酬 |
---|---|---|
アクティブ型 | 年金積立 Jグロース | 0.866% |
大和住銀DC国内株式ファンド | 1.026% | |
ニッセイ日本株ファンド | 1.080% | |
結い2101 | 1.080% | |
コモンズ30ファンド | 1.242% | |
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 1.242% | |
セゾン資産形成の達人ファンド | 1.242% | |
ひふみプラス | 1.0584% | |
ひふみ投信 | 1.058% | |
のむラップ・ファンド(積極型) | 1.490% | |
フィデリティ・欧州株・ファンド | 1.652% | |
フィデリティ・米国優良株・ファンド | 1.652% | |
ハッピーエイジングファンド ハッピーエイジング 20 | 1.5876% | |
ハッピーエイジングファンド ハッピーエイジング 30 | 1.566% | |
ハッピーエイジングファンド ハッピーエイジング 40 | 1.566% |
ETF
分類 | ファンド名 | 信託報酬 |
---|---|---|
ETF | ダイワ上場投信-トピックス(1305) | 0.110% |
ETF | ダイワ上場投信-日経225(1320) | 0.16% |
ETF | ダイワ上場投信-JPX日経400(1599) | 0.18% |
投資にかかる税金
あらためて、投資にかかる税金についておさらいしましょう。
資産運用のリターンは主に
・値上がり益
・配当(分配金)
コストは
・手数料
・税金
のそれぞれ2種類。
上記コストのうち、手数料の部分はSBI証券やカブドットコム証券などのネット証券を利用するとで安く抑えることができますが、もうひとつのコストである税金は専門的な知識や手間をかけないと避けるのが難しいものでした。
一般的に、株式投資・投資信託の配当や値上がり益など、資産運用で得た利益には20.315%の税金がかかります。
1万円の利益に対して2031円。かなり大きな負担です。
しかし、2014年に始まったNISA(少額投資非課税制度)や、2017年に改良されたiDeCo(個人型確定拠出年金)を利用することで、税金を大幅に節約できるようになりました。
つみたてNISAのまとめ
私の場合、銀行口座には最低限のお金しか入れず、
株式はSBI証券(※例外あり)のNISA口座でETFや外国株式を買い、
投資信託はSBI証券のiDeCo口座でMSCIコクサイに連動するインデックス投信を買っています。
残ったお金はSBI証券のハイブリッド口座で保有し、IPO株を購入する資金に充てています。
(※ IPO株はSBI証券を含む6つの証券会社から応募しています)
つまり、ハイブリッド口座の金利とIPOの利益以外は全く税金がかかっていません。
それどころか、iDeCoの節税効果によって本来払わなければならない住民税と所得税も一部免除されているので、実質的にプラスになっています。
コストを避けるのは、個人投資家ができる最も正しい投資判断!
コツコツと運用したい人には、つみたてNISAが断然おすすめ。
お金の不安といえばやはり老後資金や、いざというときのお金。
比較的安全な運用先にコツコツと積み立て、非課税で20年間も長期運用できるつみたてNISAは、積立預金や養老保険よりも優れた効率が期待できます。
お得さではiDeCoに劣りますが、
・iDeCoを利用すると節税メリットよりも資金拘束されるデメリットが目立ってしまう主婦や主夫
・iDeCoの掛け金を上限まで使い切ってもうちょっと積立投資にまわしたいひと
・iDeCoの対象外の年齢のひと
など、利用価値のある方も数多くいるはずです。
2017年9月22日から、SBI証券がつみたてNISA口座開設の受付を開始しました。
SBI証券は、数多くある証券会社の中でも各種手数料が最低水準のネット証券です。
今回のつみたてNISA開始に関するプレスリリースの中でも
当社は、今後も「業界屈指の格安手数料で業界最高水準のサービス」を提供するべく、魅力的な投資商品・サービスの提供に努めてまいります。
と宣言していました。
実際、今までのNISAやiDeCoのシェア争いでも
・手数料の安さ
・サービスの充実度
で他の証券会社を圧倒しており、私自身もここ5年ほどメインで使い続けている証券会社です。
NISA口座は銀行の預金口座と違ってひとり1つ、1社の口座しか持つことができません。
金融機関の変更も1年に1回までという決まりがあります。
なるべくなら、低手数料/好サービスを長期的に提供してくれるSBI証券をはじめから利用したほうが面倒も少なく、お得です。
追記:カブドットコム証券もつみたてNISAに参入
2018年7月30日 追記
SBI証券と並んで優れたサービスを提供するネット証券会社のカブドットコム証券がつみたてNISAに参入しました。
信託報酬の低いインデックス型投資信託は一通り揃っており、アクティブ型にはカンブリア宮殿にも出演した大人気の投資信託ひふみプラスがラインナップされています。
つみたてNISAの買付手数料や解約手数料が無料なほか、NISA口座(つみたてNISAを含む)開設者は通常の現物株式の取引手数料が最大5%割引になります。
NISA以外の投資も視野に入れている方にはおすすめです。
>>カブドットコム証券のNISA講座に関する資料請求はこちら
つみたてNISAは国がはじめた税金おまけキャンペーン
日本の個人投資家はまだまだ少なく、金融庁としてはもっと投資家が増えて欲しいと考えています。
そのためにつみたてNISAのような”税金おまけキャンペーン”を展開しているわけなので、これはどんどん利用するべきです。
使える制度はギリギリまで使ってコストを削減し、なるべくお得に資産を増やしていきましょう。
以上、「つみたてNISAとNISAとiDeCoを比較する!つみたてNISAを徹底評価」でした!
それではまた!
Can You Survive?
【関連記事】iDeCoとは|個人型確定拠出年金のわかりやすい図解とおすすめ商品
投資信託以外にもいろんな投資があるよ!
今回はつみたてNISAについて解説します!