そうですね、今年はNFTのことが日本のテレビ番組でも取り上げられましたね。まぁそれ以上に大谷くんのNewsは毎日テレビで放送されていました。
FTXの日本版「FTX Japan」では、大谷翔平さん出演のCM放映中
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Beepleの「EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS」が75億円で落札
Beepleくん(本名:マイク・ヴィンケルマン)の作品「EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS」が約6935万ドル(約75億円)で2021年3月11日に落札されました。これが今年のNFTバブルのはじまりだったのです。
この作品はBeepleくんが2007年5月1日から13年間と半年、毎日1つの作品をつくり続けてきた「5000枚」の作品を、一つの絵に貼り合わせたものです。
実際の作品はクリスティーズのサイトで見られます>>「EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS」
実際にこのNewsでNFTアートは一気に世界中で注目されました。
仮想通貨・NFT関連を含め、これからのデジタル産業でインド人やインド企業の躍進がさらに大きくなるはずです。これまでのデジタル産業の中心地はアメリカのシリコンバレーに一極集中していましたが、今後はインドをはじめ中国などのアジア地域からもすごい企業が出てくると思いますよ。
次に紹介するジャック・ドーシーくんの初ツイートを落札したのも、マレーシアのソフトウエア会社のCEOです。
ジャック・ドーシーの初ツイートが3億1000万円で落札
↓ジャック・ドーシーくんの実際の初ツイート
just setting up my twttr
— jack⚡️ (@jack) March 21, 2006
リアルのアート作品もこのような歴史的背景があると価値が出ます。
こうしてNFTが75億円や3億円で落札されたNewsが広がり、完全にNFTバブルに突入します。そして日本人アーティストにもその影響が及びます。
せきぐち あいみのVRアートが1300万円で落札
しかし、このNFTの大きなうねりにうまく乗ることができ、1300万円という金額で作品が落札されたんだと思います。簡単にコピーができてしまうVRアートをNFT化することができたおかげで、このような価格がついたんですね。
↓VRアートが落札されたときの、せきぐちあいみくん本人のツイート
こちらのNFTArt…なんと日本円で約1300万円で落札頂きました…!正直まだ実感が無いのですがとても嬉しく、驚いております…!
VRアートの新たな可能性が始まる記念すべき日となりました…!!ありがとうございます!!!!!!#nftart #cryptoart #nft https://t.co/lhpUJO7zqS— せきぐちあいみ⛩aimisekiguchi.eth (@sekiguchiaimi) March 24, 2021
インターネットもセクシーコンテンツを見るために一気に使われましたが、もしかしたらVRもセクシーコンテンツが一気に普及を後押しするのかもしれません。
波多野 結衣のデジタル写真が総額1億6000万円で完売
それがなんとたった7分で完売したんです。その売上合計金額は2377 BNB(約1億6000万円、BNB=Binance Coin)。
8歳のZombie Zoo KeeperのNFTアート取引総額が4400万円以上
そして日本でNFTの認知度を一気に上げたのは8歳の日本人NFTアーティスト「Zombie Zoo Keeper」くんでしょう。
この日本の小学3年生のNFT作品が数百万円、数千万円で取引されているというインパクト・News valueに多くのテレビ局が興味を持ち、テレビ放映に繋がりましたね。
Zombie Zoo Keeperくんのことは、↓この記事で見てください。
NFTの歴史、CryptoPunksが分岐点
最初のNFTは2015年10月にロンドンで開催されたイーサリアム初のデベロッパー・カンファレンスのデモンストレーションとしてつくられました。しかしそのときつくった457個の作品は、NFTバブルが起きる今年の3月まで売れ残っていたのです。
少しずつNFTが注目を浴びだしたのは2017年初めです。アメリカのスタートアップ企業が24ピクセル×24ピクセルの小さなドットで表現した顔の画像をコンピュータで自動生成するツールを開発したことが発端でした。
この画像は昔のコンピューターゲームのキャラクターのようなカクカクした雰囲気で、すべての作品が少しずつ違っていました。
そして2017年6月にまだ規格として確定もしていないNFTを使い、これらの画像(パンク)を「CryptoPunks(クリプトパンク)」という名前をつけて、1万枚も無償配布したのです。
当時はイーサリアムのガス代(手数料)である数セントを払うだけで、この小さな画像を自分のモノにすることができました。
つまりビットコインと同じように、NFTもギーク(デジタル分野のイノベーター層)の中で遊びのようにはじまったのです。
そしてNFTの技術が認知されていくと、このCryptoPunksは最初のNFTアート作品ということで徐々に値段がつき、それが高騰していきました。
実はBeepleくんの「EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS」が2021年3月11日に75億円で落札される数時間前、CryptoPunksの小さな帽子をかぶった宇宙人のパンクが約750万ドル(約8億2000万円)で落札されたんです。
そしてCryptoPunksの無料配布がはじまった3か月後の2017年11月、NFTのスマートコントラクトの規格がERC-721として定められました。
その2か月後の2017年11月にはカナダのAxiom Zen社がNFTを活用したゲーム「CryptoKitties」をリリース。1か月間で18万人のユーザを集めました。
ゲームの内容は猫を集めること。猫はすべて特徴があり、同じものが存在しないんです。そして集めた猫をペアリング(交配)することで親の個性を引き継ぎ、様々な模様を持った子猫ができます。これをNFT化して、珍しい猫を貸し出したり、売買できる仕組みにしたのです。
珍しい模様の猫は1000万円以上で取引されたんですね。そうなると一獲千金を狙うユーザーが集まってきて、1日の取引量が3000万ドル(約33億円)を超えるようなゲームになりました。
↓CryptoKittiesの紹介動画(イメージが掴めます)
2017年12月には世界初のNFT作品のマーケットプレイスである「OpenSea」が開設。今では世界一のマーケットプレイスになっています。
ゲームやメタバースの中だけで、生活していけるお金を稼ぐ人がたくさん現れるでしょうね。
NFTを購入するには通常イーサリアムが必要なので、仮想通貨取引所の口座を開設しておく必要があります。このページを参考にしてみてください>> 仮想通貨・暗号資産取引所比較|初心者はどこがいい?
NFTの取引所についてはこの記事が参考になります>> 国内のNFTマーケットプレイス比較|日本円で買える?手数料は
それでは。Can you survive?
参照書籍・記事
・だれにでもわかる NFTの解説書:足立 明穂 著
・75億円のNFT作品落札者は世界最大のNFTファンド創設者・Metakovan:美術手帳
・Twitter創業者ドーシーCEOの初投稿、3億円で落札:日経新聞
・非代替性トークン:Wikipedia
・イーサリアムの「最古のNFTプロジェクト」CryptoPunksをめぐる驚くべき熱狂:TechCrunch Japan
・CryptoKitties:Wikipedia
オレの中では今年の流行語大賞は「NFT」ですね。